ドル円が高値更新、クロス円も上昇しています。
いくつもの通貨ペアが同じ上昇トレンドのとき、どの通貨ペアをエントリーしたらいいでしょうか。監視している通貨ペアが上げているからロングする、というのが自然です。しかし、見ていなかった他の通貨ペアの方が、いいエントリーになるかもしれません。同じトレンドにあるとき、通貨ペアどうしを比較するようにしています。その上で、一番期待値が高そうな通貨ペアで入るようにしています。
今日のドル円、クロス円を1時間足で見てみましょう。
比較するのはとても簡単です。移動平均線の傾きを見て、そもそもトレンドがでているかどうかをチェックします。まず、オージー円です。
上昇トレンドの最中で、直近の数日はやや右肩上がりです。トレンドラインは200EMAの傾きに合わせて引きます。パーフェクトオーダーではありません。短期と中期移動平均線は下向きでした。
次はユーロ円です。
200EMAは少し右肩上がりで、3本の移動平均線が収束してから今日ブレイクです。ただ、今日のブレイクは結果論なので難しく見えます。このブレイクを狙って、先週からもみ合いをよく観察していたなら取れるかもしれませんが。
次は、ドル円です。
完全にパーフェクトオーダーですから、今日スタートした時点で上昇トレンド継続です。ローソク足が3本の移動平均線よりも上にある状態です。オージー円やユーロ円とは異なり、すでに上げている途中でした。トレンドフォローという視点では、オージー円やユーロ円よりも、ドル円の方が良い形です。もみ合いからブレイクを狙う視点なら、オージー円やユーロ円です。同じ上昇でも、環境が違いました。
最後にポンド円を見てみましょう。
何気に、一番エントリーしやすく見えます。
パーフェクトオーダーですが、ドル円のようにローソク足が上げ過ぎていないため、これから上げる余地がありました。また、長期移動平均線に沿ってラインを引くと、どの通貨ペアよりも長いトレンドラインになります。安値を切り利下げていない証拠です。
気を付ける点は、1から5のように、高値更新したあとにすぐ反落することです。もみ合いから抜け出せないときはこのような反落があります。ですから、高値ブレイクしてすぐにロングすると、高値掴みになります。私も、1から5で高値掴みをやりました。高値更新したときは、乗り遅れまいとロングしたくなりますが、押し目を待ってからエントリーすることが大切です。どのような押し目になったのか、5分足で見てみます。
仲値後にブレイクし、ここはエントリーするか迷う場面です。ロンドン始まって反落するかもしれません。そういうときは、もみ合いからさらに上げ始めるまで確認するのがいいでしょう。利幅は少なくなりますが、もみ合いがあると、根拠ができます。ただ、損益率がよければ、どこでロングしてもいいとは思います。