上昇トレンドが否定されるのは、直近の安値を下抜けたときです。
これは基本的なことですね。
しかし、上昇トレンドも必ず終わり、下落する時期が到来します。
この時に、天井でショートポジションを持てたら、下げ幅を根こそぎ取ることができます。ただ、上昇トレンドが終わっていないのに、そろそろ下がるだろうという主観でショートすると、含み損になります(逆張りが好きなトレーダーは要注意です)。
ですから、トレンドが否定されるまで待たなければなりません。
オージー円で見てください。
安値1~安値4のラインは、下抜けていません。
したがって、トレンドは否定されていませんからショートは危険です。安値5が引けるようになり、ようやくこのラインを昨日下抜けました。ひとまずトレンドが否定されたので、ここでショートを考えてもいいでしょう。
安値5を下抜けるまで待つのは、ちょっと長く感じるかもしれません(天井つけてから3日目です)。
しかし、トレンドが否定される前に主観でショートすると、完全な逆張りになりますから、目線が間違っていた時に損切り幅がかなり大きくなりがちです。いつか下がりますから、ナンピンしたくなるのも逆張りの特徴です。
ポンド円も見てみます。
やはり、逆張りをするなら、直近の安値を下抜けてから考えるのが良さそうなチャートですね。
しかし、トレンドが否定されたからといって、下降トレンドになるわけではありません。ネックラインを下抜けても、単なる調整であり、深い押し目の可能性もあるからです。
ドル円を見てください。
安値を下抜けても、そこから下落するのではなく、再び上昇しています。高値圏でもみ合う時は、このような値動きになります。上がるわけでもなく、トレンドが否定されても下がるわけでもないです。もみ合いです。
ドル円は、オージー円やポンド円と比べると、そもそも上昇する力が弱いですね。押し目が200EMAより何度も下にきており、そのたびにパーフェクトオーダーも解消されています。
ユーロ円も見てください。
直近安値を下抜け、ひとまずトレンドが否定されて昨日のロンドンからニューヨークにかけて下落しました。ただ、下降トレンドではないので、どこで下げ止まるかはわかりません。オージー円とポンド円の下げ方が大きかっただけであり、ショートしたままホールドするのは危ないですね。
どちらにしても、逆張りは「トレンドが否定されてから考える」。
天底をつかむことはできませんが、負けを防ぐために必要なテクニカルです。この考えができると、次は押し目で順張りできるようになります。