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ラインが引ける時・引けない時

水平ラインを引くときは、過去のプライスを見て後付けで引く。
斜めのラインを引くときは、先のことを見据えて引く。
昨日の記事で触れました。斜めのライン(=トレンドライン)は、引けるときと、そうでないときがはっきりしています。

現在のユーロドル15分足でみてみます。

トレンドラインが引きやすいのは、「トレンドが発生しているとき」です。
名前の通りですね。下降トレンドだと高値を規則的に切り下げていくので、引くことができます。一方、レンジだと斜めのラインは引けません。

昨日、おとといのように高値→安値→高値と上下に振ってくる値動きになると斜めのラインは無理でしょう。なぜ無理かというと、移動平均線の沿って引けないからです。ローソク足が、移動平均線を上に抜けたり下へいったりしますから、方向性が定まっていないため引けません。引ける環境ではない、ということです。このように、トレンドラインは引ける環境が限定されています。

では、水平ラインはどうでしょうか。
同じチャートで、水平ラインを引きました。

引き方は無数にあるにせよ、水平ラインはトレンド、レンジに関係なく、どこでも引けます。もちろんトレンド時の方が引きやすいのですが、レンジでも高値と安値はできますから引くことが可能です。

ラインツールは、やみくもに引こうとするのではなく、どちらのラインが引けるのかを考え、効率よく分析できるようにしましょう。応用でチャネルラインを引くにしても、横なのか斜めなのかで見方が変わってきますし、値幅を取るにしても、横も斜めも引けます。

まず、「トレンドかレンジか」を認識することが、ライン分析の基本になります。横と斜め両方引ける環境か、それとも横だけしか引けないのか、この違いは大いです。些細なことでも、ライン1本の意義がわかると、応用してチャネルラインや値幅観測もできるようになってきます。

そして、自分が引いたラインとローソク足がぶつかったときに、どう反応したかを観察します。この観察と、その後の復習をすると、ある程度エントリーポイントまで絞り込むことができると思います。