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斜めラインを引くとき

斜めのラインは、サポートラインやトレンドラインと言います。斜めのラインを、いつもトレンドラインと書いてしまうのですが、サポートラインは水平のことも斜めも言います。どちらでもいいのですが、水平ラインと斜めのラインでは、引くときに違うことを考えています。

現在のドル円1時間足を見てください。

水平ラインを引くときは、丸印があるように過去の高値や安値で、何度か反応している箇所に引きます。これは簡単ですね。誰でも引けると思います。丸印は同じ価格ですから、難しいことはありません。チャートをパッと見ただけでもわかります。今回のように、ピンポイントの価格ではなく、「135.10円~135.30円くらいの間」という帯状の場合があるので注意が必要ですが、これくらいです。後付けで引きます。

一方、斜めのラインは、ここでは200EMAに沿って引いています。
安値どうしを結べばいいのですが、ヒゲか実体か見極めはできず、どちらかに合わせると、斜めに進むので右にいくほど角度はずれてきます。また、斜めなのでラインの価格は移動しており、ローソク足が次ぶつかるときは、価格がいくらか全くわからないです。

水平ラインは、135.30円とか価格が決まっています。いつローソク足がぶつかろうと、135.30円と分かっているのです。斜めのラインは、今は135.30円でも明日になると135.50円になっていたりします。

そのため、後付けというよりも、「これ位の角度で」というイメージをして引きます。水平ラインが「過去」の価格を見ているとしたら、斜めのラインは「未来」を考えてこの辺りかなという引き方をします。斜めですから、いかようにでも引けます。ですから、昨日触れたように3本の角度を決めて勝手に引き、反応しそうな場所を自分で決めてしまう感じです。斜めに引くからできることです。逆に、水平ラインは何もないところに勝手に3本引くとかできません。

このように、水平ラインは過去を見て、斜めのラインは未来を見るイメージです。

同じラインでも、引き方と視点が違うので面白いです。
Aのように、2つのラインが重なるポイントがあると、先回りして待っている感じがあるのでチャート分析が深くなります。水平ラインと斜めのラインで、着眼点を考えてみるのもいいと思います。