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クロス円をトレードする判断

チャートを見ていて、1分足で短期トレンドが発生したとき、どの通貨ペアをトレードするか迷うことがあります。スキャルピングでは7通貨ペアを見ていており、短期トレンドが発生するときは、だいたい同じタイミングになります。一つの通貨ペアが動くことはなく、いくつもの通貨ペアが連動しています。だから迷うのです。

ドルストレートとクロス円でわけたとき、『クロス円をトレードした方が期待値高そう』という場面があります。それは、ドルストレートとクロス円の3通貨ペアが同じ方向になったときです。

たとえば、ユーロ円は『ドル円×ユーロドル』ですから、次の3つが同じ下目線だとすると、クロス円であるユーロ円をトレードするのが期待値高いと判断します。

①ドル円
②ユーロドル
③ユーロ円

昨日のロンドン時間を見てみます。まずドル円で、30分で30pips下げました。

同じ場面で、ユーロドルも同じだけ下落しています。

そうするとユーロ円が一番値幅出します。3通貨ペアが全て下落しているので、ドルストレートよりもクロス円をトレードした方が利幅が取れます。スプレッドを考えると、ユーロ円の方が効率が良いです。

ただ、この30分でユーロ円が60pips下落することを、ドル円とユーロドルで事前に判断することはできません。チャートは結果論です。実際のトレードは、これに気づいた後でも可能です。3通貨ペアが同じ方向なら、この後ドル円かユーロドルが上昇しても、もう片方が下がるかもしれず、そうするとユーロ円も下がります。

その後のユーロ円が次です。

AやBが、移動平均線より下にありますから、いつも書いているやり方で順張りできるでしょう。クロス円が下がりやすい局面で、いつもの手法を使ってトレードする。これで期待値は上がります。

もちろんドル円もユーロドルも上昇すれば、ユーロ円は急騰します。ですから、移動平均線より下にくるまで待ち、イメージとおりになったらエントリーします。今回は、ユーロドルが上昇してもドル円が下落したので、ユーロ円も下落しています。ドル円をショートした方が利幅が取れるかもしれませんが、ドルストレートよりもクロス円が下がる期待値が高い場面と判断したので、クロス円で良いと思います。

やってはいけないのは、3通貨ペアが同じ方向になったら、いつもクロス円をトレードすることです。前提としていつものやり方があり、期待値を上げるための根拠の一つとして、今回は通貨ペアをクロス円にしただけです。タイミングをはかるのは、各々の手法になります。サポートラインがここにある、という根拠を一つ加えるようなもので、サポートラインがあるから反発を予測してロングするのではだめなのと同じです。

ドルストレートとクロス円が同じ方向へ動いたら、クロス円のトレードが良いかチェックするだけでも、根拠あるトレードになります。通貨ペアを選ぶ一つの基準にはなると思います。