トレンドには、揺り戻しがあります。
押し目と戻りですね。リアルタイムで見ていると、たとえば上昇トレンドのとき下落し始めると、もう上昇しないのではないか、と感じてしまいます。その下落が押し目かどうかは、後付けになってみないと分からないのです。
しかし、ポジションを持つなら、その場で判断しなければなりません。テクニカルに従い、押し目っぽいならロング、よくわからないならエントリーしなければいいのでしょう。
昨日のポンドオージーを見てみます。
よく動いたのがポンドオージーであり、どの通貨ペアも同じ見方です。まず、1分足です。
Aがレジスタンスラインで、ここをブレイクしました(こういう壁となるラインを先に見つけておくのも重要)。では、Bのとき、ブレイクしたからロングしていいでしょうか。ずっとロング目線なら、取り逃したくありませんからロングしたくなるはずです。しかし、1分足でこの時点では、このまま上がるのか、それとも押し目をつけるのか、はたまた押し目を付けたとしても高値更新するのかどうかは判断できません。わからなければスルーが基本です。
実際は、下記のようになりました。
ネックラインをN波動で下抜けました。Bでロングしていたら、含み損です。典型的な高値掴みといえるでしょう。これは結果論であり、Bからさらに上昇していた可能性もあります。しかし、1分足だけでは判断できないということです。
そんなときは、上位足をチェックします。
15分足を見てみます。
1分足で迷っていた箇所は、丸印です。
15分足だと、全く下落していません。25EMAのトレンドラインに乗っていますから、これから上昇する可能性がありました。たしかに、1分足で見たようにネックラインを一度下抜けて、いってこいになりそうでした。これは天井のシグナルでもあります。ですから、押し目なのかロンドンにかけて急落するのかわかりません。
15分足のトレンドラインを下抜ける前に反発したのがポイントでしょうか。ロンドンにかけて当日安値を更新するか、押し目をつけてアジアの高値を更新するか、どちの可能性が高いをテクニカルで考えればいいのでしょう。
それには、「待ち」が必要でした。
上記1分足でリアルタイムのとき、何時間か待たなければなりません。トレードしようと、アジア時間にエントリーするのではなく、待っていれば自然に押し目ができたということです。トレード中迷ったら、「数時間後に判断しよう」という決断が大事だったわけです。