トレードは、終わったあとにその内容がどうだったのか、すぐに振り返ることはできません。次のトレードがあるからです。リアルタイムで相場が動いていると、イグジットしても次のエントリー準備をしなければなりませんから、振り返って熟考することは、リアルタイムでは難しいです。
ただ、行なったトレードの内容が良かったのか、それとも悪かったのか、トレードの質までチェックした方が経験値につながります。
また、トレンドが発生するたびに、どこでトレードすればよかったのか確認した方が良いでしょう。トレンドには、数時間単位の短期トレンド、数日単位の中期トレンドなどあります。ポンド円で見てみましょう。下記は15分足です。
昨日は、Bの水平ラインをブレイクでロングしたものの、天井をつけて急落したので、危ないトレードでした。ラインには、横と斜めの２種類がありますが、そのとき見ていたのはBの「横のライン」です。このブレイクよりも、それまでの上昇トレンドでしっかりトレンドフォローしておくべきだったと思います。Aの「斜めのライン」です。
Bよりも、Aの方が内容の良いトレードになると思います。
トレードの基本は、トレンドが発生しているときに乗るべきだからです。Bは、確かにブレイクですが、トレンドが発生するかどうかはわかりません。案の定、トレンドは発生しませんでした。
ブレイクとトレンドは違います。Aはトレンドフォローですが、Bは、ブレイクのトレードであってトレンドフォローとは言えないかもしれません。Bは押し目からのブレイクなので、すでにトレンドの渦中といえるかもしれず、定義するのは難しいですが。
ただ、斜めのラインがBでは引けませんから、内容はAの方がいいわけです。トレンドフォローは、トレンドラインが引けるはずだからです。BではAのようなトレンドラインが引けないです。
このように、トレンドが発生したら、自分がどのようなトレードを行ない、またどうすべきだったのかを熟考するようにしています。ラインには、横と斜めの２種類しかありません。重要なのは、斜めのラインをいかに引くか、だと思います。
