トレードスキル PR

トレンドが止まる箇所

チャート分析するうえで、2つの重要なポイントがあります。

① トレンドが発生する箇所
② トレンドが止まる箇所

これが分かれば天底でエントリーできるのですが、実際にはそうはいきません。この2つのうち、一部分でも把握できれば一貫性のあるトレードはできます。把握できた箇所がトレード回数になりますから、発見できる回数が多ければ、期待値の高いトレードは多くなります。

今回は、トレンドが止まる箇所を、オージー円で見てみます。
下記チャートは15分足で、Aでトレンドが止まってから反落しています。このAで反落する可能性はあったのでしょうか。

15分足だけ見ていても答えはでないので、上位足を見てみましょう。
まず4時間足です(平均足)。

Aは15分足と同じ箇所で、90.20円がネックラインであることがわかります。15分足は上昇トレンドというよりも、下降トレンドの強い戻り局面でした。この戻りがAで止まりました。日足ではどうでしょうか。

移動平均線がパーフェクトオーダーですから、Aで止まるにはいいポイントに見えます。ただ、あくまでも結果論ですし、ファンダメンタルを伴えばAを上抜けていた可能性もあります。ですから、Aの天井でショートしてホールドするのは、簡単なことではありません。

大切なことは、反落しそうなAのポイントを「事前に」把握していたかどうかです。ネックラインを引き、上位足の流れを見てから、下位足の「トレンドが止まりそうな箇所」をあらかじめ探っておきます。これは、チャートの先を見ていることになり、いい作法です。

トレードしていると、現時点で「トレンドが発生するポイント」ばかり見てしまいますが、それよりも先の「トレンドが止まるポイント」まで考えておくことが重要です。トレンドの渦中なら、必ずどこまで値幅出しそうかをイメージしておきます。当たるかどうかは別としても、チャートの先を考えることが、スキルアップにつながるということです。過去チャートを見てから、未来をイメージするようにします。自ら考える癖をつける、ということでしょう。トレードができればいいので、漠然と考えるのではなく、①②のような重要なポイントに絞ってイメージすることです。

止まる「かもしれない」という想定を、事前にできるかです。