昨日は、エリオット波動からもみ合いに移るパターンを紹介しました。
一つのトレンドの形として覚えておくといいでしょう。また、ブレイクの違いも知っておくべきです。131.30円という強烈なネックラインがありましたが、1日の中で、同じネックラインを往復するという正反対のブレイクがありました。
次の2つのことです。
①下へブレイク
②上にブレイク
まず、①の下へブレイクしたチャートを見てみます。
これはアジア時間でした。1分足です。
Aで下へブレイクしました。
ブレイクする前は、狭い値幅で方向性がなく、レンジです。ネックラインをブレイクしてすぐトレンドが発生しています。これは、Aでショートをしていないと、下げに乗れません。スキャルピングならトレードできます。ブレイク時の順張りでエントリーできます。しかし、長くホールドするつもりだと(デイトレード)、突っ込み売りになるので、個人的には怖くてエントリーできません。
下にブレイクしたときは、ブレイクしてそのままトレンド発生のパターンです。
次に、上にブレイクした②の時を見てみましょう。
ニューヨーク時間でしたね。
ネックラインは、同じプライスの131.30円です。
ネックラインをブレイクするとき、すでに上昇トレンドが出ています。この点、Aと全く違います。そして、BでS波動が出ています。ロールリバーサルというチャートパターンです。スキャルピングだと、上か下か判断が難しいポイントです。ネックラインを上にブレイクしたのに、Bまで落ちてきていますから。しかし、デイトレードの場合はS波動が想定できれば、判断が楽にできるポイントです。
このように、ネックラインは同じプライスでも、ブレイクの仕方によってトレード方法は変わるということです。①下にブレイクしたとき、②上にブレイクしたとき、この違いは大きいです。
ちなみに、ニューヨーク時間に上にブレイクしたときは、下降トレンドラインもありました。下記、5分足です。
Aだけでなく、Bも上抜けたとき、上の確率が高くなります。ただ、Bだとかなり上がってしまっているので、ここまで引き付けてからロングするかは判断が分かれます。
ブレイクの違い、そして、ブレイク前後の値動き(こちらの方が大切)もおさえておきましょう。