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ドルストレートでストップロスを比較

ストップロスは、見る人は見る、意味ないと感じる方は見ないのではないでしょうか。
意見は分かれると思います。使い方次第なので、どちらでもいいと思います。ストップ情報は頻繁に変わり毎回気にしていられないので、テクニカルトレーダーでない限り、見ないかもしれません。ストップロスそのものがネックラインになるので、私はよく使うのですが。

ストップロスは、通貨ペア単体で使うのではなく、なるべく複数の通貨ペアを比較するようにしています。一つの通貨ペアだと、「ストップロスがある」というだけにとどまり、それが強いサポートやレジスタンスになるか分からないからです。通貨ペアを比較すると、片方はストップをブレイク、もう片方は急反転するなど、違いが明確になります。

昨日の使い方を紹介します。
ポンドドルとユーロドルのロンドン時間です。

まずポンドドルですが、ストップロスが狭い位置に3つありました。広い値幅で、ストップがぽつぽつと置いてあっても、あまり気にしませんが、狭いところにぎっしり設定してあると、強いサポート帯、レジスタンス帯になります。

今回のポイントは、Aでしょう。
16:30のときです。

すでにストップを2つ上抜けし、最後のストップを上抜けるかどうか、という状況です。Aで反落し、Bまで落ちてますから、Bではサポートになります。Bで反発できないと、いったん下へいくイメージでした(結果的には上にいったので間違っていました)。1.1420の最後の壁をブレイクできずに、Bまで落ちてきて、さらにBをちょっと下抜けたので、ニューヨークにかけて下かなと思いました。

一方、同じ時間帯のユーロドルを見てください。
ポンドドルと同じように、3つのストップロスが狭い位置に連なっていました。強いレジスタンス帯だろうとは思いました。

Aは、同じ16:30です。
ユーロドルは、すでに3つのストップを上抜けていましたので、BはS波動がイメージできます。ポンドドルもユーロドルもニューヨークにかけて上昇したのですが、テクニカル的には違う上昇トレンドです。ユーロドルの方が、先にブレイクしていたのです。16:30でブレイクし、Bの18:10でS波動です。

ポンドドルは、ユーロドルを追いかけるようにロンドンフィックスでようやく3つ目のストップをブレイクしました。18:00~24:00は同じ上昇トレンドですが、ユーロドルは上昇トレンドに乗るイメージ、ポンドドルはブレイクを狙った上昇トレンドに乗るイメージです。18時以降にロングするなら、ユーロドルでしょう。ポンドドルはまだ3つ目のストップをブレイクしていないからです。

もちろんポンドドルのロングも大正解です。
あくまでも、比較したときのテクニカル的な根拠の差、という意味です。(ブレイクを狙ったロングもトレードとしてはOKであり、決して間違っていません。)

このように、比較すると、どの通貨ペアでトレードした方が期待値が高そうか、発見することができます。似たような動きをしているときのクロス円や、ドルストレートどうしも比較できます。違う通貨ペアで同時にストップをブレイクすると、大きな値幅が出たりします。クロス円全面安、の時などです。普通は、時間差で上記のようなちょっとした「相場環境の差」が出ますから、チャート分析すると面白いと思います。ストップ情報はみな同じですから、自分だけ違うものを見ていることにはなりません。なので、チャート分析には活用できると思います。

特に、今回のように違う通貨ペアで、同時に狭い位置にストップがいくつもあるときは、ネックラインとして意識されることが多いです。