相場が乱高下していると、
デイトレードの利益確定はつい値ごろ感で行なってしまいがちです。
特に、儲けたい感情が強いと、損大利小のトレードになってしまいます。せっかくの含み益が減ることは、許せません。含み益から含み損に転じ、損切りになったとしたらメンタルが崩壊するのは必須です。利幅を伸ばすのは、相当難しいです(欲が強い場合)。
それを防ぐには、エントリーする前に「利益確定のポイント」「損切りのポイント」、この2つを明確に決めておくことです。そして、それをなるべく守ることです。利食いと損切りのポイントを決めていないと、なんとなく決済することになります。そうすると、無意識のうちに損大利小のトレードを繰り返すことになります。エントリー前に2つの決済ポイントを決める際、「損益率」を1:1以上にするのがおすすめです。
ドル円で見てみましょう。
まず1時間足です。
129.30円がネックラインで、先週の金曜日も反発しています。129.30円が強烈なサポートであることを前提とし、ロングするトレードを考えてみます。上位足でネックラインを探しておくことは、トレードする上で基本です。
下記が、今日のアジアタイム1分足です。
9時から下げ始めましたが、125.60円台で下げ渋りました。
このとき、Aでロングする場合は、利食いと損切りポイントを決めておきます。私はいつも損切りポイントから決めます。損切りの方が決めやすいからです。今回は、129.30円がサポートラインですから、ココを損切りポイントにするパターンもあるでしょう。しかし、損切り幅が広すぎてリスクが高いです。そこで、129.50円を損切りポイントとします。
次に、利益確定のポイントです。
利幅を決めるときは、損益率が1:1以上になることが大切です。リスク(損切り)1だとしたら、リワード(利益確定)は1以上です。今回は、損切りがCで-20pipsで、Bの利益確定が同じく+20pipsです。最低でもB以上は狙うようにします。そして、2倍の利幅がDです。Dまで引っ張れば、損益率は2:1になります。短期のデイトレードだと、いつも2:1のトレードをやるのは難しいので、BからDのどこかで利益確定してもいいでしょう。
「エントリーする前に」利幅と損切り幅を決めておく。
このプロセスを踏むだけでも、無駄なトレードが減り、淡々とトレードできるようになります。予習をしていると、トレード後の分析(復習)も簡単にできます。おのずと、どういう場面でトレードすればいいか分かってきますので、良いことばかりです。スキャルピングだとこういうプロセスが踏めないことも多く、プロセスがかわります。デイトレードでは、エントリー前に「損益率を考えること」が重要です。