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シンプルな損切りの基準

トレードで避けて通れないのが、「損切り」です。
私は、15年以上ほぼ毎日トレードしていますが、毎日行なっているのが「損切り」です。そして、これからも毎日損切りをしていくでしょう。

損切りは、場合によっては、ためらいがあります。これは損切りしたくない、というトレードは少なからずあります。しかし、そのたびに損切りを先延ばしにしていると、必ず大損することになります。ですので、損切りの基準は絶対に決めておかなければなりません。FXは、チャートパターンや地合いがトレードの度に異なるため、基準を作るのは意外と難しいものです。

そこで、簡単な基準を決めておくといいです。
それは、直近の「サポート」「レジスタンス」を抜けたら必ず損切りすることです。深く考えずに、チャートをパッと見てここを抜けたらヤバい、というポイントです。たとえば、下記のポンド円30分足チャートだと、ロングポジションを持っていたとして、損切りはABCのポイントです。

ABCは、それぞれ前日の安値を下抜けた場面です。
もちろん前日の安値だけが、直近の安値ではありません。チャートの時間軸によって、直近の安値は異なります。また、サポートやレジスタンスは、水平や斜めの場合があります。水平だけではありません。下記、ユーロドルの5分足を見てください。

5分足だと、「直近」が数十分や数時間になるので、損切り幅が狭くなります。ショートしていたらAを上抜けら損切り、ロングしていたらBを下抜けて損切りです。Aのように斜めの場合、Bのように小さなダブルトップのネックラインの場合もあります。どちらも、直近の高値や安値です。

5分足のように時間軸が短いと、「損切りした後に思った方向へ進んでいく」「天底で損切りする」といったトレードが多くなります。本当にそうかは別としても、そう感じることが多くなります。これが、メンタルに強烈なダメージを与えます。なぜ損切りすると逆にいくのか、と感じてしまいます。私も、天底で損切りすることは今でもたくさんあります。しかし、天底で損切りするということは、プライスが走る、プライスが反転するポイントが分かっている証拠でもあります。たまたまポジションの取り方が逆になっただけです。プラスに考えるようにしています。

ただ、損切りが続いたり、天底で損切りすると、自分の下手さに嫌気がさします。こんな時、損切りの基準がないと、メンタルが崩れてしまいます。少なくとも、損切りのルールを守ってトレードしなければなりません。ですので、損切りの基準が必要になります。それが、直近の高値と安値が一番わかりやすい、ということです。細かいルール以前に、最も見つけやすい損切りの基準を決めておくことが、安定した成績につながります。