トレードスキル PR

損益率から逆算する

ユーロ円が上にブレイクしました。
ブレイク後の値動きは、次の2つです。

①短期トレンドが発生
②反転してダマシになる

①はN波動(いずれエリオット波動)、②はダブル型のチャートパターンが多いです(直近では4/13と4/23にブログ書いています)。このどちらになるか、着目すればいいので、ポイントを絞ってブレイクを観察することができます。いくつかのパターンをイメージし(今回は2つ)、どうなるか観察することがエントリーするまでの作法です。

昨日のユーロ円を見てみましょう。
15分足です。

Aの価格帯は、昨日の21:00時点でストップロスが集まったところでした。ストップはレジスタンスですから、Aで反落するか、それとも上にブレイクするか重要なポイントです。4/13の記事からもみ合いが続いていましたから、ブレイクのイメージもできます。ただ、リアルタイムではどうなるか分かりません。A付近でのポジションの取り方が、明暗を分けることになります。

移動平均線を見ると、完全にパーフェクトオーダーですね。じりじりと上げています。パーフェクトオーダーは、一昨日から出ていました。Aでロングかショートかといったら、パーフェクトオーダーでローソク足と移動平均線が乖離していませんから、私ならまずショートは絶対にやりません(ショートするなら反転型のチャートパターンがでてから)。かといってAでブレイクしていない時にロングもリスキーです。あとは、上記①か②を観察するのみです。

1分足で見てみましょう。

ストップ帯は15分足と同じです。
ブレイクした丸のポイントで、①か②を観察します。ダブルトップになりかけて、丸の後に上げていきました。このチャートだけでは①のN波動には見えませんが、上位足でいずれN波動になるでしょう。

問題は、ポジションの取り方ですね。
ダブルトップが失敗したので、ロングするとします。ポジションを取る時は、損益率を必ず意識します。「利幅と損切り幅」の割合です。利幅を決めるのは、難しいです。どこまで進むかっていつも考えますが、全く分からないんですよね。チャネルや水平ラインを引いて決めますが、簡単ではありません。

一方、損切り幅を決めるのは簡単です。「ココを抜けたら流れが否定される」ところにすればいいからです。今回は、ストップ帯の下です。これで損切り幅が決まりましたので、損益率が1:1以上になるようにします。損切り幅20pipsなら、利幅は最低20pips以上にします。

利幅は30pipsや40pipsとか伸ばした方がいいですが、場面により違いますので、「最低1:1」です。このように、損切り幅が決めやすいポイントが、チャートでブレイクする局面です。あとは、損切り幅により利幅を決めていきます。

利益を出すには、いろいろなアプローチ方法があります。特に損切り幅が決めやすいポイントは、期待値が高い場面が多いです。損益率からアプローチし、ポジションを取る方法もできるようにするといいです。「テクニカル的に、損益率がいい場面」です。上か下かに振り回されるのではなく、損益率から逆算してポジションを取れるようにしましょう。そうすると、無駄な負けが減り始めます。いきなり勝ちトレードを増やすのは無理ですから、まず負けた時の大きさを減らしていきましょう。

資産変動も、N波動にグラフのようになります。押し目(負け)が深すぎると、そのあとがつらいですよね。負けはつきものですが、損益率を意識すると傷を浅くすることができます。