トレードスキル PR

逆張りスキャルピング手法の概要

今回は「逆張りスキャルピング」の紹介で、手法の紹介は今回で最後です。
私のやり方は次の4つでした。

・スキャルピング(順張り)
・スキャルピング(逆張り)
・デイトレード(順張り)
・デイトレード(逆張り)

短期売買がメインで、その日のうちに損益を確定させるのが基本的なスタンスです。スイングトレードのように持ち越すのは、いまだ苦手です。損益変動が激しくなると、メンタルも揺さぶられるからです。ただ、デイトレードができるということは、スイングトレードもできますから、何年もかけて長めのデイトレードもできるように取り組んでいます。

これは、今のようにチャートの張り付く生活から、チャートに張り付かないスタイルに変えていかないと、できないと思っています。今は、どうしてもチャートに1日中張り付けますから、「それだったら短期売買でいいじゃないか」という考えになっています。

いきなり売買スタイルは変更できませんから、いろんなトレードスタイルを取り組んでおくことが大切でしょう。あと10年ほどは、今の生活スタイルは続けるつもりです。

さて、逆張りスキャルピングを見ていきましょう。

書籍も出版していますし、ブログでも書いていますからエンベロープを使った5つのゾーンはご存じかと思います。

しかし、最近の相場では、エンベロープに到達することが激減し、シグナルがありません。そのため、エンベロープだけではスキャルピングになりません。逆張りスキャルピングは、エンベロープが主体だと思われるのですが、主体はラインです。

エンベロープはあくまでも参考であり、大事なのはラインを引いて値幅やサポート、レジスタンスでの反転を狙うことです。書籍を購入された方ら、よく「エンベロープのシグナルが少ない」という質問を多くもらいます。エンベロープに限らず、特定のインジケーターに頼ってしまう手法は、機能する時期とそうでないときの差が激しいので、おすすめではありません。このインジケーターが無ければトレードできない、というやり方では、トレードで勝ち続けることはできませんから、注意してください。

近年はボラティリティが低いので、下記チャートのように、チャネルラインを引いて値幅を達成したときに逆張りで入ることが多いです(逆張りの場合)。このとき、ポイントは、「トレンドの出始めで逆張りしない」点です。トレンドの第一波は、どこまで進むか分かりませんから、逆張りはトレンドにさからうことになります。第一波がでて、そのトレンドの値幅の基準ができますから、第二波→第三波というイメージができて、ようやく逆張りができます。

トレンドの出始めで「レンジ幅の2倍」を逆張りの目安にすると、トレンドに逆らうことになるので注意してください。狭いレンジ幅で値幅取る時は、Aのように、3倍や4倍が目安です。

次のチャートのように、押し目をつけて陰線がでれば、それが第一波になりますから、値幅が取れます。空間ポケットができれば最もわかりやすい押し目、戻りです。その場合は、2倍の値幅で確実に逆張りできます。ブログ右上の検索ボックスで「空間ポケット」を検索してみてください。

クロス円を見るときは、ゾーン③④⑤でトレードしています。

ただ、ボラティリティが低い時期あと、動くときはいきなり動きますよね。急騰や急落し、そのあと膠着してトレンドが終わってしまうパターンです。ですから、相場が動いたからといって、下記チャートのように第一波もわからずに、手が出ないことも多いです。「第一波でトレンド終了」の場合もあります。

相場は変化しますから、この先どんな相場でも、その時期に応じたやり方で利益を上げていく姿勢が必要です。一つの手法に固執するのではなく、スキャルピングとデイトレード、順張り逆張りを織り交ぜ、トレードしていきます。

手法は、相場に対する「基本的な見方」であり、いわば、相場の知識です。事務的にシグナルが発生するものではありません。毎日相場は変わりますから、ラインの引き方が変わればトレード方法も変わります。柔軟に対応していきましょう。知識が少ない方は、まずは相場の仕組み、値動きの仕組みをよく理解してください。そうすれば、刻々と変化する相場に合わせて、トレードしていくことが可能です。