トレードスキル PR

相場の流れが出る時間は決まっている

ロンドンやニューヨーク時間になると、直近の高値や安値を更新し、トレンドが出るかな?と思うことがあります。しかし、実際はトレンドが出るどころか、反転して真逆の流れになることがあります。

たとえば、昨日のポンドドルを見てみましょう。
1分足です。

水平ラインは、前日の高値です。
16時になり、前日高値をブレイクして上昇しました。この時の値動きは、ブレイクしたらティック回数が非常に多く、リクイディティの高さがうかがえました。そのため、このまま上昇トレンドになるのではないかと思いました。

しかし、17時になったらもはや上昇できず、17:10には水平ラインを割り込んできました。そこから2時間下げ続け、当日安値更新という流れです。17時に流れが変わった日になりました。

このようなダマシはよくあるので、惑わされないようにしたいです。1分足だけ見ていると判断できないので、必ず上位足とセットで見るようにしましょう。全体の流れがどうなっているかを把握しておく必要があります。

では、この時、上位足がどうだったのかを1時間足で見てみましょう。

1時間足だと、下降トレンドですね。

1分足で前日高値ブレイクしましたが、戻りの一部だと分かります。昨日の16時は、3本の移動平均線にはさまれてもみ合う場所です。そのため、16時になっていきなり上昇していく場面ではありません。もちろん急騰する可能性もありますが、基本はもみ合う場面、と認識できていることが重要です。

上昇すると見せかけて下落していく(下落すると見せかけて上昇していく)。

これは、相場ではよくあります。もう一度1時間足を見てください。今週のロンドンタイムは、全て流れが反転していますね。昨日が特別な反転だったわけではなく、戻りを付けて下降トレンド回帰していくという自然な流れでした。これも、1分足では分からず、上位足を認識しているから分かることです。

相場の流れが出る時間は、おおよそ決まっています。ロンドン市場の前半か、ニューヨーク市場の前半です。流れが出るとは、それまでの方向性が「継続する場合」と「反転する場合」があります。ロンドンの前半なら、16時と17時がよくあります。ニューヨークタイムだと、経済指標やカットオプション、株式市場の開始などのイベントがたくさんあるので、21:30~24:00の間です。どちらにしても、ロンドン前半とニューヨーク前半です。これが分かっているので、FXはトレードしやすいです。

為替市場は24時間オープンしていますが、このような時間帯の特徴があるので、効率よく利益を上げることができると考えています。あとは、得意なパターンがきたらエントリーする。逆行したら損切りする。イメージと違う流れならエントリーしない。トレーダーがやることは、これだけです。余計なことを考えずにいれば、メンタルも安定します。