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窓開け|ポンド円300pipsもの窓

「窓うめ」では、窓以外にテクニカル的な根拠を見つけることが重要なポイントです。今回は、実際にチャートを見てみます。今週のマーケットオープンでは、ポンド円が窓を開けました。

1時間足です。

6/24(金)がイギリス国民投票、その翌週の6/27(月)のオープンがAのポイントです。300pips以上もギャップダウンしてスタートしました。こんなに値幅が出ているのに、チャートを見るとあまり大きな窓開けに見えないですね。国民投票日の暴落の値幅の大きさが分かります。

この窓を埋めたかどうか、という点です。Bで、ほぼ埋めています。ここが29日(水)ですので、3日間かかっています。もし、窓閉めトレードを狙って逆張りロングをしていたと仮定してください。Bに来る前に、直近安値をブレイクするかどうかまで下げています。結果的に、安値はブレイクせずに窓は埋める形になりました。

しかし、窓以外の根拠がないと、ポジションをホールドしていて、耐えられないと思います。底でロングすれば良いのでしょうが、この場合は根拠が窓ではなく、サポートラインからの反発も含まれますので、話は別です。ギャップダウン=売り勢力が強い、ということは、Aがレジスタンスラインとなり、BCで完全に反落していることから容易に分かりますね。

サポートラインもピッタリ止まっていますので、もしこの価格帯に近づいたら、注意してください。では、別の窓を見てみます。

Dのポイントです。ここでも窓が開いています。15分足で拡大して見てみます。

日時は、1週間前の6/20(月)マーケットオープンです。ギャップアップの場所がBです。220pipsのギャップアップですが、窓うめを狙ってショートしていたら負けています。

この後160円手前まで上昇し続けましたので、損切りしなければ800pips以上の含み損です。大変なことになっていますね。ポイントは、ギャップアップしたときに、直近のレジスタンスラインをブレイクしている点です。

そのため、Aがロールリバーサルでサポートラインになり、きれいな反発をしていますね。窓うめにかかりましたが、長いヒゲとなってテクニカル的にぴったり利いています。もし、Aよりも上ではなく、下の価格帯でオープンしていれば、可能性として窓うめしていた確率は高くなるでしょう。Aがレジスタンスラインのままでマーケットオープンになりますので。

しかし、今回はオープン時にブレイクしていたことがポイントです。このように、窓を開けたときサポートラインやレジスタンスラインをブレイクしていないか、機能しているトレンドラインやチャネルラインとの位置関係もチェックしてくださいね。そうすれば、単純に窓埋めを狙った逆張りを安易にすることなく、いつも通りテクニカル的に考えてポジションが取れるはずです。