5年ほど前、『老後2000万円問題』がありました。年金以外に、老後2000万円が不足するという計算です。年金だけではもはや生活できないことを政府(金融庁?)が認めたようなもので、現役世代の不安をあおる内容でした。
最近では2000万円では足りず、老後30年で必要な資金は1億円になりました。2000万円で問題になった額が1億円に大幅増加。60歳から月平均30万円使うとして、90歳まで30年で約1億円です。年金も含めて1億円なので単純に比較はできませんが、2000万円問題の5年前より増加したことは確かです。また、1億円という金額はよく目にするようになりました。
長生きするほど、お金が足りなくなる時代になってきたのでしょう。60歳の時に1億円を保有し、普通の老後生活ができるに過ぎません。少し贅沢するなら、それ以上が必要です。1億円あれば富裕層と言われた時代は昔のことで、1億円は、もはや富裕層でもなんでもなくなりました。
もちろん、1億円を「保有する年齢」により、その価値は大きく変わります。60歳の時に保有する1億円より、30歳で持つほうが価値はあるでしょう。60歳まで、30年間運用できるからです。かりに30歳から60歳まで1億円を複利で3%運用すると、60歳で2.4億円になります(税金考慮せず)。単利でも1.9億円になります。それだけ、若い時に大きな運用資金があるほうが有利です。運用スキルがあればお金はどんどん増えていきますから、運用スキルの重要性を実感します。
では、大きな資金を若いうちに得るには、どうしたらいいでしょうか? FXのようなハイリスク投資が思い浮かぶのは、私だけでしょうか。
FX、特に短期売買は博打と揶揄され、まともな識者やアナリストからは否定されます。しかし、FXは自宅でできますし、スタートするときの初期投資や労力がかからず、すぐに開始できます。コツをつかめば利益は青天井ですし、投機といってもリスク管理は自身でコントロール可能です。仕事を否定するつもりは毛頭ありませんが、私のようなとりえのない社会人が、企業に勤めてまともに仕事しても、大きな財産を築くことはできません。高給取りでもない限り、われわれ庶民は人生のどこかで勝負して投機取引を行なうしかないでしょう。お金持ちになるには、人生で勝負する時期が必要です。
私のような専業トレーダーは、老後は68,000円/月の国民年金しか受け取れません。今のうちから運用をして資産を増やさなければなりません。私は60歳まであと13年。FXを始めたのが20年前ですから、すでに折り返し地点を過ぎています。専業トレーダーになったのが13年前ですから、専業トレーダーになった日から今日までのあっという間の年月と、今日から60歳までの年月が同じです。そんなことを考え、ちょっと焦っています。
FXの短期売買が一番楽しく、今は辞められません。しかし、スキャル、デイトレをあと13年続けていくことの是非は、個人的な課題です。中毒のような楽しいトレードを続けることが正解ではありません。適切な資産運用は、インデックス投資のように意外とつまらないものです。
ただ、資産を築くために勝負するなら、FXの短期売買は最適だと思います。FXは、50万円とか少額からハイレバレッジでトレードできます。勝てるようになると、ものすごいスピードで資金が増えていきます。同じような投資商品はほとんどありません。ですから、リスクの高い投資(投機)に集中しつつ(これが重要)、株式インデックスや不動産などを長い年月でちょっとづつやっていく。これが、今思いつく資産運用であり、私が実践している形です。どれも手を休めないことが大切かと思います。
なんとなく投資をするのではなく、1億円貯めるために、運用するアセットアロケーションとポートフォリオを決めておくことです。すぐに決まるはずないですし、どんな投資でも向き不向きがありますから、まず自分でやってみてから判断すると良いでしょう。常にそれらを入れ替え、徐々に決めていくと良いと思います。上述のように、若いときに大きな運用資金がある方が有利ですから、資金を作るための選択肢のひとつにFXを入れるのも良いでしょう。勝負する時期は、早い方が良いです。