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長期的な視点でトレードするとは?

FXを始めたころ、よく利益の皮算用をしたものです。

「1日1万円勝てば、年間240万円になる。あとは取引量を上げれば利益は青天井だろう」。1億円に到達するまでのプロセスを、勝手に想像していました。しかも、短期間で達成するイメージです。短期というのは、3年や5年といった数年です。

「1億円とは言わなくても短期間で大きく稼ぎたい」

このように考えたことがある人は、多いのではないでしょうか? モチベーションをキープするうえで、夢をイメージするのは良いことだと思います。

しかし、現実には1億円を稼ぐには時間がかかります。また、勝ちばかりではなく負けることもありますから、資産が減る時期もあります。そのため、数年といった短期間ではなく、10年や20年という長期的な視野でトレードするイメージをするのがおすすめです。

そして、何年もトレードしていると、1週間や月間ベースでマイナスがあるように、年間でもマイナスが出てきます。

ただ、長期的にみると、年間マイナスだからといってFXで勝てないことにはなりません。プラスの年もあればマイナスもありますから、ある年がマイナスでも大したこと無いと考えることができます。

かりにあと20年間トレードするとしたら、年間収支が20連勝なんてあり得ないでしょう。虫が良すぎますね。当然ながら負ける年もあります。確かに1年間トレードして利益が出ないと『この1年間何をしていたのか』『トレーダーとして後退している』という思いが出てきます。さらに資産を減らすと、年末には身を切られる思いがするでしょう。『もはやトレーダーとしてやっていけないのではないか』と考えが頭をよぎります。

しかし、何十年という期間で考えると、年間マイナスがあるのはごく普通なのです。

ですから、FXの収支は長期的に考えるのが良いでしょう。年間マイナスの年もあるという前提でいれば、日ベースで大きく負けたり、年間で取り返せないほどのマイナスでない限り許容範囲です。年間収支は必ずプラスであるべきとか、資産が減ることに耐えられない、という短期で1億円を稼ごうとする考えが前提だと、ちょっとした負けですぐに取り返そうとするものです。そうすると、トレードが雑になり、粗削りな短期売買をした挙句、傷口を広げてメンタルも崩すのがオチです。

そうならないためにも、短期的に大きな利益を狙いつつも、前提は長期で平均化して考えると良いでしょう。そうすると、年間マイナスでもメンタルが崩れず、一貫性のあるトレードができます。FXは、買っても負けても、淡々と継続して売買することで、効果が出るものです。時間を味方にして取り組みたいです。