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新興国通貨とスワップ取引

FXで利益を上げる方法は、裁量トレード(スキャ、デイトレ、スイング等)以外に、スワップ取引や自動売買があります。自分で売買して儲けるのが裁量トレード、自分で売買しないで儲けるのがスワップ取引や自動売買です。私は裁量トレードしかしませんが、スワップもやってみることにしました。

今までスワップをやらなかった理由は、下落リスクがあるからです。スワップがついても、為替差益で損するリスクが極めて高いんですよね。スワップ取引するなら、スワップ付与がいい通貨ペアになります。そうすると、必然的に新興国通貨ペアです。新興国は、インフレが加速しています。そうすると、通貨の価値は落ちますから、対円では下落します。「利上げして高金利になっても通貨の価値は下がる」、これが大前提です。

また、長期トレンドが「下降トレンド」だからです。テクニカル的に、長期保有の逆張りは危険という大原則があるからです。

代表的な新興国通貨3つのチャートを見てみましょう。

①メキシコペソ/円
②南アフリカランド/円
③トルコリラ/円

まず、メキシコペソ/円の週足です。

移動平均線とローソク足を見ると、2014年8月から下降トレンドであるとわかります。

次に、南アフリカランド/円の週足です。

メキシコペソと似ています。

最後に、トルコリラ/円の週足を見てみましょう。

トルコリラは、下降トレンドが明確ですね。2014年8月から7年もきれいなパーフェクトオーダーです。メキシコペソや南アフリカランドとは異なり、トルコリラはどこでロングしても、含み損になるでしょう。では、スワップはどれ位つくのでしょうか。含み損と、スワップ付与のバランスが重要です。

JFXの現時点のスワップでは、トルコリラ/円が一番いい付与です。1万通貨で、1日46円です(ペソとランドの上記スワップ表記は10万通貨あたりです)。スワップは変動しますから、この先どうなるかわかりません。2014年8月から、1万通貨のロングポジションを持っていたら、現時点のスワップで計算すると、スワップは12万円くらいでしょうか。それに対して含み損は、4000pips(40円)とすると、40万円位です。スワップよりも、含み損の拡大の方が大きいです。

金利が高いインフレの通貨は価値が下落する、ということがわかります。スワップ取引は、これがリスクということです。

現在の政策金利は、以下の通りです。

では、なぜ私がスワップをやるのかというと、実験です。先日、仮想通貨もはじめて保有してみたのですが、FXにおいても裁量トレード以外にいろいろ試してみたいと思ったからです。裁量トレードで一点突破、という時期は終わったのかもしれません。買ったのはトルコリラ/円です。現在13円弱ですから、あと12円下落しても、耐えられるポジションにします(途中でナンピンします)。最悪、0になったとしても数百万円でしょう。

上昇トレンドになれば、差益は出ますが、政策金利が下がってスワップも落ちるでしょうから、トータルの含み損益が重要になります。決済するのは5年後か20年後かわかりませんが、資産運用で「いろいろ試してみる」という実験です。