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イグジットのイメージは時間が大切

トレードの時間軸は、トレーダーにより異なります。
わたしの場合は短期です。スキャルピングとデイトレードなので、持ち越しはほとんどしません。できれば持ち越したくないというのが本音です。寝ているときはホールド時間がおのずと長くなるので、損益変動が大きくなります。

損益変動はできるだけ少ない方が気持ちが楽です。
少しでも負けたくない、という気持ちが少なからず働いているのでしょう。ただ、スイングトレードに期待値がないと考えているわけではありません。本当にそのポジションに自信があれば、たとえ損益変動しようが目標価格までホールドできるはずです。

私がスイングトレードを苦手としているのは、エントリーしてからの到達価格、つまりイグジットのイメージができないからだと思っています。数百pips先にある価格まで到達する、という自信が持てないのです。チャートからイグジットポイントは出せるものの、少し逆行してしまうと、「本当に到達するのか?」と疑問に思ってしまうのです。

たとえばドル円を見てみます。
下記は日足です。

Aは、去年の最高値(2022年10月)で介入があり、大きな調整が入った場面です(現在はこのAと似たような局面でしょうか)。3ヶ月で2400pipsもの下落となりました。ドル円は上昇トレンド回帰するのだから、ロングしてずっとホールドしておけばOKだったのでしょう。しかし、これほど調整は考えてもいませんでした。

私がホールドできないのは、突き詰めると、目標価格に「いつ到達するのか」という時間が全く分からないからです。スキャルピングとデイトレードは、数秒先や数時間先にこのあたりまで到達する、という時間も考えます。エントリーするとき、利幅と損切り幅を決めるだけでなく、「いつまでに」という時間を考えています。

デイトレードだと、ロンドンにエントリーしたら、ニューヨーク時間(たとえば24時までに)このあたりで利益確定できるなど時間も考えます。実際に24時になったとき、その価格に到達していなければ、イグジットすることも多いです。24時前に目標価格に到達すればもちろん利益確定をします。

スイングトレードは、この時間を決めるのが難しいです。
1年前の調整で、2023年11月にまた150円台に乗せる想定でポジションを1年間ホールドするのはできません。別の強固たる根拠が必要になるでしょう。

かといって、スイングトレードを諦めているわけではありません。一つ確実なことは、トレーダーとして完璧な状態はないということです。毎日悩みながら自己研鑽をし、まだまだ未熟だと思いながらトレード歴を重ねていく。これからもそう思い続けるのでしょう。

どちらにしても、イグジットするときに、利食い目標価格だけでなく、いつまで到達するのか、という時間的な要素も大切ということです。それがあるか無いかで、トレードの時間軸が大幅にかわってきます。