先週は200回以上スキャルピングをしました(ほぼ秒スキャ)。
スプレッドを計算すると、実に4万円以上かかっています。トレード損益は-5万でした。-5万のうち、スプレッドだけで-4万ということになります。
年間を通すと、数十万~数百万円のスプレッドがかかります。FXはスプレッドがありますから、エントリーした瞬間にマイナスです。そのため、回数が多いほどスプレッドという手数料がかかります。特に、利幅が数pipsというスキャルピングだと、スプレッドの影響は甚大です。
年間を通してプラス100万円のトレードを行なっても、スプレッドが100万円かかれば、その年は資産が全く増えません。1回のトレードで支払う手数料は微々たるものでも、回数が多くなると、合計の手数料はとても大きいのです。
スプレッドの影響を少なくするには、スキャルピングの中でも、秒スキャではなく分スキャ(数分間ホールドするスキャルピング)にするのも一つの方法です。トレード回数を減らし、1回のスキャルピングで利幅を取るようにします。秒スキャの場合は1分足ですから、分スキャでは、1分足でなく5分足にするといいかもしれません。5分足でスキャルピングすると、(比較的)長くホールドできます。
具体的に、今日のユーロ円を見てみます。
まず1分足です。
Aは17時半ころ、Bは21時半ころです。
Aで10回、Bで10回の秒スキャをしたとします。秒スキャだと、トレードに集中するとつい1分に1回はエントリーしてしまいます。ですから、これ位のトレード回数になることも多いです。合計で20回分のスプレッドがかかってきます。
同じ場面で、5分足の分スキャをやったとします。
5分足を使うと、ローソク足の形成が五分の一になりますから、トレード回数が減ります。同時に、利幅も取れるようになります。pipsではなく、ローソク足が確定するまで待つといいでしょう。Bはあまり利幅は取れませんが、かりにショート目線なら、1回のトレードで済みます。
利幅を求めると、ホールド時間がそれなりに長くなります。1pipsで利食いしていたのを、10pipsまで引っ張ろうとすると、当然ホールド時間が長くなります。
メリットは、スプレッドという手数料が大幅に減ること。
デメリットは、ポジションホールド中の損益変動が大きくなることでしょうか。含み益になったと思ったら、含み損になるなどします。
どちらがいいかは、一概にいえません。
ただし、秒スキャで月に何百回もトレードしているにもかかわらず、スプレッド負けして利益がほぼ出ない方は、分スキャを検討してもいいと思います。結局はスプレッドという手数料負けをしているからです。ちょっとタイミングをかえるだけで、急激に利益が出始めることもあります。また、少しだけホールド時間を長くしたら、利益が出るようになった、という現象も無きにしもあらずです。トレード回数を減らし、利幅を伸ばす。これだけで、甚大な手数料(スプレッド)を減らすことができます。
スキャルピングは、諸刃の剣のような手法ですから、改善するひとつの方法としてお試しください。