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FXの運用資金が1000万円のわけ

FXの運用資金はいくらがいいのか?
どれくらいの資金をFXにあてるか、誰もが考えると思います。一つ言えることは、余裕資金でトレードすべきということでしょうか。

FXは投資というより投機に近い(?)ですから、全財産をFXに充てるわけにはいきません。また、収入や年齢、取れるリスク、生活環境、FXの取り組み方や求めるリターンなど、あらゆる面で人それぞれ違うと言わざるを得ません。ですから、余裕資金といってもみな違うわけです。

1.資金は多い方がいいとは限らない

では、資金はいくらがいいでしょうか?
もちろん資金が多ければ精神的なゆとりが出ますから、少しくらい負けても平気です。しかし、資金が多いと心の余裕から管理がずさんになり、負ける額も大きいのではないでしょうか。また、資金が多いほどスキルがあるわけではなく、逆に、金にものを言わせた雑なトレードになります。ですから、資金が多ければトレードが勝てることにはならないのです。資金量とトレードスキルは、あまり関係ないと思います。

そのうえで、資金はどれくらいがいいか。
今回は、専業トレーダーとしてやるとして考えてみます。ビギナーなら、スタート資金は30万円とか少額になろうと思います。専業トレーダーなら、という前提とすると、私の場合は、1000万円です。

専業になった2011年から、運用資金はずっと1000万円です(今日現在も1000万円)。勝ったら定期的に出金し、1000万円前後をキープするようにしています。つまり、複利ではなく単利で運用しているということです。

2.単利運用する4つの理由

なぜ単利運用なのか、そして1000万円なのか?
それには4つの理由があります。

2.1. ポジションを充分に張れる

FXはレバレッジを25倍をかけられますから、1000万円あればポジションは100万通貨以上は張れます。私は法人口座も使っているので200万通貨以上張れます。張りたくても張れない、という状況はありませんから、最大のポジションを持つとしても、証拠金が1000万あれば充分です。最大のポジションが取れて、かつ最低限の資金ということです。

2.2. ポジションが増えすぎない

ポジションが充分に張れるのは大切ですが、逆に、証拠金が多いと資金があるのだからもっとロットを上げよう、ポジションを増やそう、という欲が出てきます。特に、冷静さを失ったときに大きなポジションが取れてしまうと、破滅を招くポジションになり極めて危険です。最低限の証拠金にし、ある程度までしか張れないようにしています。

2.3. 複利の負けは壊滅的になる

私のトレード収益は、単利運用なので右肩上がりではありません(右バナーの生涯損益を見て下さい)。その年によって多い少ないがあり、また、驚くほどの利益はありません。単利運用だからです。複利運用していれば・・というタラレバはありますが、トレードは負ける可能性もあります。複利運用でロットが大きくなったときに負けてしまうと、損失は壊滅的でしょう。もはやトレードが怖くてモチベーションをキープできず、退場する気がします。

2.4. 過去の大損経験

リーマンショックで1000万円以上を失いました。収入はすべて証拠金にしていたので、そのときの全財産でした。「まさか自分は大丈夫だろう」と考えていましたが、そのまさかが起こったのです。そして2009年からは、次のような考えになりました。

・いかに少ない証拠金から大きく稼ぐか
・勝ったら必ず出金する
・50万から1000万に増やしこれを繰り返す(2009年当時)

いかに多い証拠金で大きなロットを張り稼ぐか、というトレードは私の考えと正反対です。50万から1000万にしたら、950万を出金してまた50万からスタートするのが私の単利運用の考えです。さすがに今は50万では少ないので、専業トレーダーになってから証拠金は1000万にしています。

3.運用資金の結論

私の場合は、運用資金の決め方は次にようになります。

① 証拠金を、
② 多すぎず少なすぎない額に、
③ 1000万円と固定し、
④ 勝ったら出金し、
⑤ また同じ1000万円からスタートする。
⑥ 勝ったら出金して1000万からスタート、
⑦ これを繰り返す。

もちろん私だけに当てはまる方法であり、他のトレーダーにとってベストな取り組み方ではないでしょう。大切なことは、運用資金についての戦略を決め、それに則った運用をすることです。大切な証拠金を適当に決めてしまうと、ロットも手法も適当になるのは明らかです。単利か、複利か、余裕資金はどれくらいかなど考えておきましょう。