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大局は金融政策の差

ドル円は、FOMCで129.30円のネックラインを下抜けできず、反発しています。下記4時間足でみると、綺麗に反発しているように見えますが、1分足や5分足などの下位足では確実に下抜けていた時間帯があります。結局、上位足でどうなるかが重要なので、マルチタイムフレームの観点は忘れないようにしたいです。上位足で下ヒゲになるかどうかが大切です。

カウンタートレンドラインを3本引きました。
同じ角度できいているので、これを上抜ければトレンド回帰となるでしょうか。これを書いている今、130.50円を勢いよく上抜けしたので、雇用統計を前にすでに買いが入っています。

現在のドル円トレンドは、言わずもがな、日米の金利差が一番大きな要因です。金融政策の格差というのが正しいか分かりませんが、「金融政策の差」であることは間違いないでしょう。この差は、日米だけでなく、「米国⇔欧州」や「米国⇔英国」でも同じことが言えます。ユーロドルと、ポンドドルですね。米国よりも引き締めが緩やかなら、ドル>ユーロ、ドル>ポンドになりますから、ユーロドルやポンドドルは下がります。

ユーロドルを見てみましょう。
1時間足です。

おとといのFOMCで、以前に書いた1.0630のネックラインで反落しました。また、もみ合っている間に、200EMAも垂れてきてネックラインを下抜け、かなり上げにくい形になりました。きっかけがあれば、すぐに下がるチャートと言えるでしょう。ヘッドラインでは、ユーロドルはパリティ(1.0000、1ユーロ=1ドル)になる予想もあります。

サポートラインはどこになるか、週足をチェックします。

2年前のネックラインはすでに下抜け、次は2017年1月の1.0330です。いまからちょうど300pips下になります。ここを下抜けると、いよいよバリティを目指すことになります。今後、欧州が金融政策の引き締める速度を上げ始めれば、今度は上げてくるかもしれません。ただ、マーケットは今のところ米国よりも緩やかなままだと織り込んでいます。

ドル円を見ていると、押し目買いをすれば(これまでのところ)勝てると印象付いたトレーダーも多いのではないでしょうか。急落すると、もう上がらないのか?と思ってしまいますが、少し時間がたつと、それが押し目になって上げていきます。ロングしておけばよかった、と何度も経験します。どこまで上げるのかは分かりませんが、「押し目で買えば利幅が取れる」という経験がつめる相場であることは確かです。

トレンドフォローは、流れさえつかめれば、とてもシンプルでいたって簡単な手法です。そして、トレンドが継続する限り何度でも勝てます。トレンドが1年続けば、何十回・何百回とロングが継続できるのです。難しいチャート分析、複雑な手法を使うのではなく、極めてシンプルな手法こそ長く続くものです。

ユーロやポンドなど、各国の金政策の方針はおさえておきましょう。ドル円だけでなく、ドルストレートの「戻り売り」の経験値も積める相場です。トレードは、「今回こうだったから次回はこうしよう」、という証拠と経験の積み上げです。しばらく金融政策相場は続くので、経験値にしていきたいです。