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FXでFIREを目指す|5つのFIREタイプを解説

FXをやっている人なら、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買をおこない、『短期で』『数億』稼ぎ、悠々自適な生活をしたいと考えたことがあるのではないでしょうか。夢のような生活であり、現代ではそれをFIREと言えそうです。FIREとは、『経済的自立』『早期リタイア』(Financial Independence, Retire Early)です。

FXでFIREを目指すためためには、トレードで莫大な利益を上げるほかありません。その方法はほかの記事を参考にしていただくとして、ここでは、FXでどんなFIREを目指すべきかを考えてみました。FIREといっても、定義があいまいで、FIREの種類もさまざまです。調べてみると、次の5つのFIREがありました(間違っていたらすみません)。

①ファットFIRE
②リーンFIRE
③サイドFIRE
④バリスタFIRE
⑤コーストFIRE

これら5つのFIREの違いを詳しく知っておくと、この先目指すべき『経済的自立』『早期リタイア』の姿がイメージしやすくなると思います。

1.FXでFIREとは

FXは、数千円といった少額から取引が可能で、敷居が低い投資商品です。また、レバレッジをかければ、元手資金の最大25倍の取引ができます。もちろん負ければ損失も大きくなりますが、短期間で莫大な利益も可能です。利益が青天井なので短期で生涯賃金を稼ぎ、早期リタイアすることができるのです。

手法が相場に合えば、数年で何億も稼ぐことができます。たとえば、5年で3億円を稼いだとします。経済的自立を果たし、トレードを引退して好きなことをして暮らす生活がFIREと言えます。ただ、FIREした後の人生でどれだけお金が必要になるかは、人によって違いがあります。ですから、一概にFXでいくら勝てばFIREできる、という基準はありません。

どちらにしても、かなりまとまったお金が必要です。数千万円というレベルでは、FIREするには足りないでしょう。では、1億円や2億円あればどうでしょうか。FIREしたとしても、収入がありませんから、これから質素な生活を続けなければなりません。

FIREしたのに質素な生活をするのは、あまり現実的には思えません。逆に、少しでも贅沢をすれば、浪費癖がついて数億円のお金はすぐになくなります。宝くじで1等を当てた人の末路は悲惨、と言われるように、短期で稼ぎすぎてしまうと、資産の上昇幅が大きくその生活に慣れていないせいか、振り回されて破滅する例は絶えません。

また、FIREしても時間をもてあそぶ問題がでてきます。仕事をしていないと人間はだらけてしまい、やることがなくて暇になります。趣味を作れば良いといっても、要するに遊びです。1日中遊んでいれば数か月で飽きるでしょう。

このように、FXでFIREしても、別の問題が出てくるのです。FIREしたものの、しなければ良かったと後悔しないよう、どんなFIREを目指すべきかをか具体的にイメージしておくことが大切です。

2.5つのFIRE

FIREを考えるうえで重要なことは、『経済的自立』と『早期リタイア』をいっしょくたにせず、別々に考えることです。

経済的自立とは、自分で働かなくてもお金に困ることがない状態です。収入は無いにしても多額の現金がある状態、あるいは、現金は少ないにしても権利収入、賃料収入や配当収入のように不労所得が生活費を上回る状態にあることです。経済的自立をしているからといって、早期リタイアする必要はなく、経済的自立を果たしつつ労働を続ける生き方もあります。

では、具体的に、5つのFIREを見ていきます。上から順番に難易度が高いです。ファットFIREが一番難しく、コーストFIREが最も簡単になります。

2.1. ファットFIRE

完全に労働を辞め、運用の利益だけで生活費をまかなうことができます。

さらに、質素な生活ではなく、贅沢もできるほどの資産を築いたタイプです。仕事せず遊んで暮らしてもお金が減ることがなく、一生お金に困らない状態です。経済的自立と早期リタイアを同時に達成したと言えるでしょう。

難易度が高く、多額の運用資産が必要です。

2.2. リーンFIRE

完全に労働を辞めますが、運用の利益だけしかないので質素な生活をします。

早期リタイアしたけど、経済的自立は果たしていない状態といえるでしょう。運用の利益で生活費を稼がねばならず、しかも質素な生活ですからプレッシャーはかかるでしょう。

トレードで勝ち始め、利益もそこそこ貯まったたので、一念発起して専業トレーダーになる方に多いタイプでしょうか。2011年に専業トレーダーになった時のわたしがこのタイプです。勤めている会社が嫌で、とにかく早く専業トレーダーになりたかったです。運用資金は5000万円でしたから、今思うと危険でしたが。

トレードを労働と考えるか、それとも運用とするかは難しいところですね。この場合、トレード=運用としています。純粋にトレードの利益だけで生活費を稼ぎ、さらに資産を増やすつもりでした。徐々に、次のサイドFIREへ移行していきました。

2.3. サイドFIRE

運用収入と労働収入の2つを得ます。

運用しつつ、フリーランスで好きな仕事をします。これまで通り労働は続けますが、会社を辞めて一人で好きな仕事をするのが特徴です。これまでは会社に雇われる形で働いていましたが、会社に属さず、フリーランスとして働きます。

専業トレーダーでも、このタイプは多いですね。トレードしつつ、インフルエンサーとしてブログやYouTubeで広告や企業案件の収入を得たり、独自の商品やコンサル、サロンを作るなど。仕事を選ぶこともできます。

2.4. バリスタFIRE

運用収入と労働収入を得ますが、会社に属して社会保険を受けます。サイドFIREの労働形態が異なるタイプです。会社に雇われて働きますから、FIREと言えないかもしれませんが。

ただ、経済的自立を果たしていることが前提で、生活のためにお金を稼ぐ必要はありません。社会保険を受けるために、あえて会社に属したまでままでいます。

会社を辞めてしまうと、会社の後ろ盾がなくなってしまい、『ただの普通の人』になりかねません。会社のブランド力や役職を使って大きな仕事ができれば、満足度の高い労働ができるでしょう。また、会社に勤めていますから社会的信用力は抜群です。

2.5. コーストFIRE

これ以上貯蓄不要で、今の資金を定年まで運用をすれば、老後資金が作れる状態を言います。たとえば、現在40歳で5000万円あるとして、それを今後4%で運用し、年間生活費を200万円以内に抑えれば、老後も資金に困らないです。

最低限の貯蓄を、老後まで運用して減らさない(もしくは増やす)という前提です。余裕資金がなく、運用が上手くいく前提なので、難易度が一番難しいでしょう。

3.経済的自由と早期リタイア

5つのFIREどれをとっても、共通しているのが『運用すること』です。どのFIREでも、資産運用を行ない、継続して利益を出すことが大前提なのです。これからの時代は、運用することが当たり前になります。

先述のように、『経済的自由』と『早期リタイア』をいっしょくたにせず別々に考えた方が良いでしょう。

経済的自由を達成していないのに、リタイアした場合、運用が上手くいかないとじり貧になって苦労するかもしれません。したがって、経済的自由を達成してからリタイアを考えるのか、達成する前にそうするのかが重要です。また、早期リタイアした後に何をしたいか明確に決まっていないと、だらだらした生活になってしまいます。労働をするのか否か、組織に属するか否か、自分が何をどう働きたいのか決めておきましょう。

現在の経済状況と理想のギャップを客観的に把握し、これから目指す経済的自由のプロセスを考えます。そして、リタイアした後の生活をシミュレーションし、想定と違った生活にならないようにしましょう。

4.運用収入と労働収入の違い

お金を得るには、いろいろな方法があります。普通に就職し、働いて給料をもらう労働収入が一般的です。自分の体が資本であり、体は一つですからレバレッジをきかせることはできません。

一方、お金を運用して利益を得るのが運用収入です。

運用収入で資本になるのは、自分の体ではなく『お金』です。労働収入と違うのが、この資本です。お金を得るには、労働か運用かは違いはないと思うかもしれませんが、資本の違いは世界が異なり、2つは別の次元だとお考え下さい。

お金の運用にはレバレッジをかけることができ、短期でより多くの利益を生むことができます。早期リタイアを実現可能なものにします。レバレッジをかけるかは別としても、お金という自分の分身を使って収入を得ます。どちらが良いとか優れているとは関係ありませんが、FIREを実現するためには、お金を資本として収入を得る『資産運用するスキル』が必要になります。

また、資産運用で収入を得るといっても、その方法は無数にあります。投資商品、手法、資金など様々で、やり方に正解はありません。どのような運用をして継続的に収入を得るのか、どの分野にエッジをきかせることができるのか、事前に検討する必要があります。

5.おすすめのFIRE

FIREには、主に5つのタイプがありことが分かりました。また、『経済的自由』と『早期リタイア』を別々にとらえ、自分がやりたい『運用収入』と『労働収入』を考える必要があります。FIREとは、これらの組み合わせではないでしょうか。好きなように組み合わせ、人生の満足度を上げることができます。

私が今いる状態は、『サイドFIRE』ではないかと思います。

具体的には次の通りです。
この15年で、FXで1億5千万を超える利益を上げ、それを元手に不動産投資をしています。株の配当が年間100万円ほどあり、賃料収入と配当収入が生活費を上回っているので、経済的自由は達成できたかなと思います(ほんとにギリギリですが)。運用は、『不動産+株+FX短期売買』です。

また、会社は辞めましたがリタイヤはせず、フリーランスとして、ブログと執筆で副収入を得る状態で、これが労働収入に当たります。人間関係で悩むことは一切ありませんし、通勤、会議や勤務時間もありませんから『好きな仕事を好きな時に』できる状態です。

FXをやっている人が目指すおすすめのFIREは、わたしと同じ『サイドFIRE』です。運用しながら、役立つ情報を発信してマネタイズする。トレードで莫大なリスクを取りますから、ノーリスクの収入源もあった方がいいです(これが労働収入)。また、FXだけやるのではなく、いずれ、不動産や株式配当などの不労所得をつくるのがおすすめです。そうすると生活が安定します。

安定という意味では、バリスタFIREの方が良いですね。職場環境が悪くなければ、そのまま仕事を続けるのも良いでしょう。個人投資家として専業トレーダーに憧れる方も多いでしょうが、社会的信用力は捨てがたいです。ですから、今から目指すなら、サイドFIREかバリスタFIREがおすすめです。

どちらにしても、FX一本だとリスクが高すぎます。若い時は負けても時間がありますから取り返すモチベーションがあるでしょう。たとえば60歳になったときに大損し、金融資産の大半を失ったらどうでしょうか。これまで何十年と何億も積み重ねたとしても、その成果は水の泡です。年齢を重ねるほど、負けた時のメンタルへのダメージは大きくなります。

どんなFIREを目指すかは、人それぞれ違います。あくまでも個人的なおすすめがサイドFIREかバリスタFIREというだけです。どんなFIREが理想的か、考えみるのも良いでしょう。