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レンジは値動きの波がない

レンジ相場で利益を上げるのは、どうも苦手です。
上限で売り、下限で買う。これができれば、レンジ相場でも大きな利益が出るのでしょう。しかし、レンジはN波動もなく、「値動きの波」が読めません。そうすると、エントリーの根拠が見つけられず、ブレイクした時に損切りができないものです。

中長期でトレンドが発生していても、もみ合いの時期は必ずあります。このレンジの時に、トレンドフォローがやめられないと、連敗することになります。現在のユーロドルを見てみましょう。日足です。

トレンドは短期、中期移動平均線に乗っていくことがよく分かります。トレンドラインも角度の違う3本が引けますから、典型的な中長期トレンドです。現在は、安値圏でももみ合い、③のトレンドラインを上抜けるかどうかです。これまでのトレンドでは、戻りが何度もありました。丸印の箇所が主だった戻りポイントです。

戻りでは、300pips前後の上昇幅です。
一番大きな戻りでは、右から2番目で400pipsあります。おおよそ戻り幅が決まっていたので、③を上抜けたときはさらに大きな値幅が出るのでしょう。値幅を取ると、600pips以上は出るイメージです。

この戻りがいつ来るかはわかりません。
今日はFOMCがありますので、明日以降、動意づくかもしれません。

現在のレンジだと、下記5分足のABあたりがトレードポイントに見えます。Aは、1.0000でヘッド&ショルダーズのネックラインになっています。そして、Aで戻り高値で反落して小さなダブルトップができてBでネックライン下抜けてショート。というストーリーです。下降トレンド中なら、Bでショートしたい形です。

しかし、チャート見てわかるように、Bではレンジ内の半分より下です。ショートするには遅いのでしょう。利幅も取れません。レンジプレーは、Aより上でエントリーしないと、損小利大のトレードはできません。それが難しい所です。トレンド発生中なら、Aで反落してダブルトップつけてBでショートし、安値更新していく流れですが、レンジなので安値更新がありません。

同じチャート分析でも、トレンドとレンジでは狙える利幅が異なるのです。

こういうときは、イベントを待つしかありません。自分が得意とする土俵を再確認し、次の相場を待ちたいと思います。どの通貨ペアも数日間はもみ合いです。マーケットも待っていますから、FOMCから日銀、BOEをこなしながら、FOMC以降かなり動くのではないかと思います。FOMCから、突然「過熱感」が出てボラティリティやスピード感の温度差が激しくなります。今日と明日では全く違う相場になりますから、ついていけるように、準備はしておきたいです。