チャート分析 PR

トレードする部分を把握する

重要な経済指標があると、その時間だけ乱高下します。そうなると、今日どういうトレードをしようか、戦略を立てることが難しいときがあります。先週の英国MPCや、米国雇用統計・FOMCなどです。以前は、指標前も思惑で動いていたのですが、ここ数年は指標まではピタッと止まっています。

逆に、重要指標が終われば、普通のトレードができます。FXで長く生き残るには、この「普通の相場」で利益を上げることが、一番大切だと思います。指標時だけスキャルピングする「指標スキャルピング」がはやった時期がありました。これは、普通から逸脱した相場です。あくまでも、通常の相場で戦略を立てることができないと、いずれ通用しなくなります。

普通の相場で今日トレードする際、「トレンド」か「レンジ」のどちらになるか、把握しておくべきです。ブレイク後のトレンドを狙うのか、レンジ内の上限と下限を狙うのかにより、トレード内容は全くことなります。トレンドなら「値が走り出すポイント」を、レンジなら「値が止まるポイント」を見つけます。

現在のポンド円を見てみましょう。
まず、4時間足です。

152.70円付近がネックラインです。今日のオープンでも反発しているので、反応していることは確かです。では、上側(高値側)はどうでしょうか。4時間足を見ていても分かりませんね。5分足でチェックしてみます。

チャネルラインが引けるので、アウトライン(上側のライン)がレジスタンスになるでしょうか。あと、水平ラインを引くと、直近の高値が分かります。下降トレンドが否定されるときは、「直近の高値」を上にブレイクしたときです。

ヘッド&ショルダーズができていますね。
節目となるのは、このネックラインかもしれません。左ショルダーと右ショルダーでピッタリ止まっています。もし上昇した場合、このネックラインまであと50pipsあります。今からトレードするなら、この値が止まるポイントを目指してやることになります。レンジ内で上限を目指し、利幅は最大50pipsということです。ロンドンに入るまで様子見が多いので、プライスが変わっているので利幅も変わってきます。

相場のどの部分でトレードすることになりそうか、把握しておくだけでも、この後が楽になります。兼業トレーダーだと午前中にチャート分析するのは難しいかもしれませんが、各通貨ペアを数分見るだけでも、大きな違いです。「今日はいいや」が毎日続くと、結局トレードやっている意味がなくなります。ほんのわずかなチャート分析をおこたらないようにしたいです。