チャート分析 PR

チャート分析をするとできること

ドル円は、二日連続で100pipsの上昇と、ボラティリティが高くなっています。値幅が出ると、どうしても乗り遅れまいとポジションを取りたくなります。しかし、いつも通りのトレードをすることが大切です。エントリーする前は、チャート分析をしっかり行ない、現在までの「プロセス」を説明できるようでなければなりません。

たとえば、昨日のドル円を見てみましょう。
15分足です。

17時に、アジア時間の高値をブレイクしました。

では、この後どうしたらいいでしょうか? 上昇するなら、押し目を付けるか、押し目なしに上げるのか、二つに一つしかありません。下がるなら、反落してニューヨークにかけて下落するかもしれません。どちらにしても、それまでのプロセスを理解していないと、とにかく迷います。いろいろな可能性がありますから、今動いているローソク足だけ見ても、期待値の高いトレードはできません。

結果は、次のようになりました。

17時の時点で、何も準備をしていないと、こうなるイメージを持つのは不可能でしょう。「ブレイクしたからロングした」では、行き当たりばったりのトレードに過ぎません。「値が走り出したポイント」はどこか。「値が止まっているポイント」はどこか。昨日のポイントとなる場面を見つけ、そこから値幅がどれくらいなのか等、「過去チャート」で詳しく説明できるようになってからエントリーすべきです。

昨日はオージードルを書きました。
そして、実際に、ブログ書いてからオージードルをトレードしています。ドル円よりも、オージードルの方が過去チャートで説明ができたからです。どこからトレンドが発生して、意識されている価格帯などが説明でき、それを踏まえてロンドン~ニューヨーク時間のイメージができたからです。

それでもトレードで勝てるかどうかは別問題です。
少なくとも、過去チャートで、どんな経緯で推移しているのか、テクニカル的に説明できるようにしておきましょう。1週間は5日しかありません。かりに月曜と火曜のチャート分析をさぼってしまうと、水曜日にいきなりトレードして勝てるとは思えません。そうすると、木曜日に月火水の3日分を取り戻したとして、余裕のあるトレードができるのは金曜だけになってしまいます。また翌週になり、同じことを繰り返していては、いつまでたっても「終わった相場を確認するだけ」の解説者になってしまいます。

トレーダーは、チャートの一歩先を進み、先にイメージしておくのです。
ポジションを持つとは、このような作業です。チャートの後をついていくのではなく、チャートより先にいましょう。