トレンドが発生しているときは、否定されるまで続きます。
下降トレンドなら、直近の「高値」を更新しない限り、続きます。クロス円の3つ(オージー円、ポンド円、ユーロ円)で見てみましょう。全て、昨日の相場です。
まず、オージー円の5分足です。
トレンドラインは、角度が3本になるのは基本です。
いつもこうなるわけではありませんが、基本の知識ですから、高値を切り下げていたらすぐに引けるといいです。高値を切り下げる角度が急になる、つまり戻りが鈍いということです。ただし、急角度のトレンドラインは長続きしないので、すぐに終わります。
下記のように、ダブルボトムが出たら、反転を疑ってもいいでしょう。
次は、ポンド円です。
トレンドラインが引けますが、角度は一つだけです。
じりじりと下げているので、どこまで続くのかわかりません。しかし、高値を切り上げない限り、底を見抜くのは不可能です。あとは、チャートパターンですね。ヘッド&ショルダーズボトムが明確なので、トレンドライン上抜けとチャートパターン完成で、反発を考えていいでしょう。
次に、上位足で、どんな環境にあるのかチェックしておきます。
15分足だと、パーフェクトオーダーからもみ合いに入る場面でした。
パーフェクトオーダーが出たら、次は、ローソク足と移動平均線が絡み合ってもみ合いに入ります。この場面とわかれば、5分足でヘッド&ショルダーズボトムがでたときに準備できます。もみ合いに入るというイメージを持つことが重要です。
続いて、ユーロ円の5分足を見てみましょう。
うまくラインが引けませんね。
ラインが引けないと、チャートパターンもよくわかりません。ですから、オージー円やポンド円よりもポジションが取りにくいです。どこでエントリーすればよかったか、いまいちわかりませんね。基本的な知識が活用できない相場です(オージー円やポンド円に比べると)。
トレンドラインやチャートパターンなど、基本的でシンプルなテクニカルで分析するからこそ、再現性があります。「こういう場面でエントリーすれば勝てるのか」、と分析しても、それが複雑だったり、テクニカル的な根拠がないと、次も同じようなパターンが出たときに再現できません。まずは、シンプルな分析方法で過去チャートをさかのぼってみる。これが再現性が高い検証です。あと、通貨ペアを比較すると、値動きの特徴が出るのでおすすめです。
過去のチャート分析をすることで、「どこでエントリーすれば勝てそうか」がイメージできます。この訓練が大切です。まず、記憶に新しい昨日の相場で、しっかり復習しておきましょう。もちろん分析方法は、トレーダー毎に全く異なります。エントリーポイントも異なるため、勝てるポイントは無数にあるということです。チャートを見て考える時間は、必要です。