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ネックラインの引き方2つ

ネックラインやトレンドラインなど、ラインを引くときは、どう引くか迷うものです。ヒゲか実体か迷うのは当然で、ローソク足とタッチすらしていない引き方もあります。ダブルトップとダブルボトムのネックラインをひくとき、次のような引き方があります。

Aは、一般的なダブルトップです。
Bは、ネックラインとダブルトップの谷がタッチしていません。これだと、いかようにでも引けてしまいます。Bとネックラインの距離を、好きなように取れてしまうからです。ただ、これもダブルトップになります。ネックラインを引く目的を、意識するといいかもしれません。

私は、ネックラインを引く目的を「ポジションを持ちやすいポイントを探すこと」、と決めています。それが、「値が動くポイント」「値が止まるポイント」です。この2つのポイントは、節目になってプライスが反応する箇所なので、ブレイクか反転かはっきりしやすいです。そのため、ポジションを持ちやすいのです。引き方に正解はありませんから自分が引いたラインでトレードできれば、それでOKです。

FOMC後の値動きで、ポンドに注目している点は書きました。直近3営業日でどうなったか、チェックしてみます。まず、4時間足です。

7/29から、ネックラインを上抜けてヘッドが出るチャートパターンになりました。1時間足で見ると、下記です。

Bが直近2営業日ですが、Aと同じように、ダブルトップの谷がネックラインにタッチしていないパターンです。Bは1.3900が前からネックラインとわかっているので引きやすいですが。ダブル型は、天底で反転を示唆しますが、私が気を付けているのは、日をまたいでダブル型になるかどうかです。AB両方とも、2日かけてダブル型になっていますね。ですから、前日からチャート分析していないと、イメージできません。ABで反転したのは結果論なので、いつダブル型になるかわからないものです。

たとえば、AからBの間に、ダブルトップができそうでできなかったポイントは、いくつもあります。ダブルトップができそうでさらに上昇すると、トレンド回帰になるからです。Bだけわかったかというと、わかりません。結果論です。ただし、トレードすることは可能です。ネックライン付近が、「値が動くポイント」「値が止まるポイント」になるからです。上下どちらに動こうが、自分なりにポジションを持ちやすいパターンを見つけておけば、トレードでは問題ないということです。

完璧なチャート分析は不可能ですから、(結果的に)間違っていてもトレードしやすいようなチャート分析することが大切です。全てのポジションで勝ちを目指すのではなく(もちろんエントリーするときは勝てると思っているのですが)、いかに損切りが決めやすいか、損小利大にできそうか、の方が大事かもしれません。その1回のトレードではなく、トータルで考えるということでしょう。