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ポンドドル|ローソク足の動き

武田薬品が、アイルランド製薬大手シャイアーを7兆円で買収提案しているとの報道が、先日から流れています。巨額買収ですね。実現すると、日本企業による過去最高額の買収だそうです。支払いがポンドになると、ポンド買いになります。今のところ、本件がヘッドラインによく流れる割にはポンド買いになっていない印象です。このような材料に加え、明日のスーパーサーズデーもあり、ポンドが注目されますね。

スーパーサーズデー:
3か月に1回まとまったイベントが重なる日(金融政策の結果、議事録公表、四半期インフレ報告、カーニー中銀総裁の会見)

ポンドドルで、テクニカル的におさえておきたいチャートが昨日ありましたので、見てください。デイトレードに役立つと思います。

まず、15分足です。

ポンドドルは下降トレンドの最中ですが、昨日の矢印の箇所は、それまでの流れと少し違うローソク足がでました。1日ごとに安値更新してきたのですが、昨日は大陽線で切り返しています。大陽線と言っても、直近のローソク足に比べてローソク足が長いだけです。昨日は、その日で一番長い(アジアとヨーロッパタイム)ローソク足がでました。

ABCも、切り返しています。同じことじゃないか、って見えますが、ABCは全て前日の安値を更新しています。しかし、昨日は前日の安値を更新せずに上に切り返しました。前日の安値にネックラインを引きましたが、ここがポイントでしょうか。

15分足だけ見ていても分からないので、日足を見てみます。

ネックラインは、日足で見るとダブルトップの起点です。Bが15分足でみた最安値、Aがネックラインの起点になっていますね。ダブルトップが行ってこいになったポイントなので、心理的にもBまでの下げは達成といえます。

1時間足を見てください。

ネックラインに当たって反発しているのが分かります。実は、これは先週の雇用統計でつけた安値でした。チャネルラインを引くと、見やすいかもしれません。

ABCは、15分足のABCと同じです。
ローソク足の切り返しだけ見ても、その意味を理解するのは難しいかもしれません。それまでのプロセスが頭に入っていると、気付ける確率が上がるものです。チャートを毎日追いかけることが大事です。現在は、上段と下段のうち、下段の波です。かなり強い下げですね。トレンドが出たときは、移動平均線と同じ角度で斜めに相場を見ると良いと思います。