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MACDのダイバージェンス

インジケーターで、「ダイバージェンス」という現象があります。使う人は毎日使うでしょうが、興味のない人にとっては、ほぼ使わないテクニカル分析の一つです。ダイバージェンスとは、ローソク足とインジケーターの方向性が逆になったとき、反転する可能性を示唆することです。

今回は、MACDを例に見てみます。
ローソク足が上昇すれば、MACDも同じように上昇します。しかし、ローソク足が上昇しても、MACDが上昇せずに勢いが弱まっているとき、ローソク足が下落に転ずるのではないかという見方です。下記は、現在のユーロドル4時間足です。

ローソク足の高値は「切り上げて」いますが、MACDは高値を「切り下げて」いますね。ローソク足とMACDの方向性が逆になっています。MACDは、決して下落しているわけではありません。上昇しているのですが、ラインを引くと、高値を切り下げています。上昇していても勢いが弱まっている証拠です。

そこで、そろそろローソク足も下落に転じるときが近づいていると予測します。4時間足だけでなく、下位足もチェックしてみましょう。次は15分足です。

15分足もダイバージェンスになっています。

ここで注意しなければならないのは、4時間足でダイバージェンスが出たからといって、すぐに下落するわけではありません。また、15分足だけで判断するのも良く無いです。今回は、4時間足でネックラインにぶつかった状態で反落の可能性がある場面で、ダイバージェンスを見ています(ネックラインは4時間足のチャート上部の水平ラインです)。

どこでもダイバージェンスは機能するのではなく、他のテクニカル分析と同じ方向になったときに、信頼度が増します。決してユーロドルのショートを推奨しているわけではありませんが、テクニカル分析の一つとして、相場の勢いや流れを見るとき、活用できます。