相場のノイズとは、ダマシやふるい落としのことです。ダマシが出るかどうか、事前に予測するのは不可能です。また、ふるい落としにかからないようにするのも無理でしょう。なぜなら、ふるい落としだったかどうかは、後から分かるものだからです。
では、どのような値動きがノイズでしょうか。知っておくだけで、ノイズが出た後の対応ができるようになります。重要なことは、ノイズかもしれないと思ったとき、どうするかです。直近のチャートで確認してみます。下記は、豪ドル/円の15分足です。Aの部分を見てください。
昨日のアジア時間に、急落しました。安値を2つ切り下げたので、下降トレンドに転換するかもしれません。急落した直後は、反発するのかそのまま下げるのか分かりません。実際には、V字回復しました。ポイントは、パーフェクトオーダーでしょう。急落前はパーフェクトオーダーで、急落後にV字回復したときも、パーフェクトオーダー回帰しました。下図です。
一時的な急騰や急落があっても、すぐに元の水準に戻った場合、なかったことになります。直前のトレンドに戻るだけであり、数時間の乱高下はノイズであり、ダマシやふるい落としになります。元の水準に戻るとは、下記チャートのように、乱高下で一時的にプライスがレンジ幅からはみ出ても、元のレンジ幅に戻ることです。
乱高下は、昨日のようにヘッドラインで動くことが多いです。テクニカルで、いきなりノイズが発生することはない印象です。よく、要人発言やヘッドラインニュースで数十分ほど動くことがあります。ただし、数時間後にはもとに戻っていることも多いです。V字や逆V字になっていたら、ノイズと疑ってみてください。ローソク足だけでなく、移動平均線も組み合わせるといいですね。パーフェクトオーダーでじり高だったからパーフェクトオーダー回帰と分かり、ノイズになったのであり、元々流れがなければ、乱高下してもそれはノイズにはなれません。
乱高下したあとは、ふるい落としができているので、元の流れがより加速します。今回なら、下に行けずにV字回復すると、売り圧力が弱いと判断されて買いがさらに入り始めます。一言でいうと、ノイズは無かったことにすればいいでしょう。上記チャートのように、右肩上がりのもみ合いが続いているだけです。それが継続するか、それとも終わって下降トレンドになるかは、また別の話です。しかし、ノイズと知ってチャートを見ているだけでも、気持ちが楽になるのではないでしょうか。上げ下げで、いちいち混乱しなくて済みます。
毎日、上げたと思ったら下げる。この繰り返して疲れますよね。チャート見ているとエントリーしたくなりますが、自信がある場面だけにしましょう。