チャート分析 PR

2種類の短期トレンドを知っておく

短期トレンドが出た時は、「勢い」や「どこまで進むのか」に目が行きがちですが、「押し目」や「戻り」に目を向けることも大切です。第一波のトレンドが小休止したあと、第二波や第三波が利益を上げやすい点については、前回触れました。

昨日のユーロ円を見てみましょう。

結局のところ、値幅を伴う短期トレンドはこの2つに分類されると考えています。

Aは、戻りがしっかりあるN波動
Bは、戻りがなくじりじりと下げる波動。Nの字がいびつです。

もちろん、その時は、ABどちらのようになるかわかりません。ヒントは、戻りがあったときです。Aを1分足で見ると次のようなチャートです。

戻りが強く、1分足だと移動平均線が上向きになっているので、下降トレンドは終わったように感じます。しかし、第2波がしっかり出ています。戻りから下げ始めた時がチャンスになるでしょう。個人的にそう見えるだけですが。

Bを1分足で見てみます。

1分足だと、移動平均線まで戻りを付けています。戻りが数分なので、もし下目線ならショート回転できそうです。ただ、そろそろ反発するのではないか、という気持ちがあると、じりじり下げている最中はショートは難しいです。どこまでトレンドが継続するかわかりませんから、第2波以降は、感覚が大切になってきます。感覚ですから、なんとも説明がしがたいのです。

ただ、「このようなトレンドの種類がある」と知っておくだけでも、トレードで活用できます。値動きのパターンですから、今後も必ず発生します。比較的得意なパターン、苦手なパターンがわかるまで何度もトレードし、得意な場面のみでトレードすることが大切です。トレンドが終ったら、どんなトレンドだったのか分析し、次に生かしましょう。私もやるようにしています。

さて、この後は、月末と四半期末のロンドンフィックスです。
荒れ相場は、感覚でトレードしがちです(特にスキャルピング)。感覚といえども、「こうなりやすい」という経験値があるからできるものですから、何度もトレードするしかありません。