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N波動の深堀り|2025年に必要なテクニカル

2025年為替市場でトレードするにあたり、チャート分析で大切なことの一つを見ておきます。それは、N波動です。値動きの基本であり、これなくしてトレードできません。リアルタイムでは先のチャートがありませんから、わたしはいつもN波動の形成をイメージしてトレードします。

ただ、N波動といっても毎回違うものが形成されます。推進波と修正波の値幅や形成時間、ローソク足の切り上げ/切り下げ方など必ず違い、全く同じN波動はありません。それがトレードの難しい所です。そのため、さまざまなN波動を知っておきたいです。

直近のドル円で見てみます。
次は12/30の1分足です。

わかりやすい下降3波が出ています。基本的には、N波動が連続して下降3波が出るのが通常のトレンドです。1分足でトレンドが発生すると、毎回この形になるかどうかを基準にしています。ただ、今回のように下降3波が短かったり、2波で終わったりすることも多いです。きれいな3波は珍しいかもしれません。

N波動をイメージするものの、実際にどんな形になるかわからないので、目先数本がどうなりそうだけ予測して短期売買に徹するのがスキャルピングです。イメージ通りになっている間だけポジションを取ればいいので楽です。

下記は12/27のロンドンフィックス前です。

下降第3波がしっかり値幅を出していて、短期トレンドの完成といった印象を受けます。12/30のチャートもそうですが、短期トレンドが出ると、推進波の第1波、第2波、第3波のうち、どこかの推進波が値幅を出すと覚えておくと良いでしょう。12/30は第2波、12/27は第3波が値幅出しました。

次に、12/31の1分足を見ておきます。これまでの2つとは違う下げ方です。

1分足で短期的にN波動が出ているのではなく、じりじりと時間をかけて下げています。1分足だけ見ていても、よくわからない動きに感じます。そこで、上位足を見てどんな相場環境でじり下げをしているのかを把握しておくと良いです。

5分足にしたのが次です。

1分足だと長いもみ合いに見えましたが、5分足だとごく普通のN波動になっていました。1分足のトレンドが短期で値幅が出ると、最初の2つのような形になりやすく、誰もがトレンドと気づきます。

一方、1分足でゆっくりしたトレンドだと、だらだら動いているように見えるだけかもしれません。しかし、5分足ではN波動が出ていますから短期トレンドです。1分足だけでなく5分足も見ていれば、5分足はパーフェクトオーダーで下降トレンドの最中とすぐにわかります。上位足をチェックするかしないかで、大きな認識の違いが出てしまいます。ですから、1分足だけでなく上位足も必ず見ておくと良いでしょう。

トレンドが出たら、上位足、下位足含め全時間軸のN波動を意識しましょう。一つのその時間軸だけで判断せず、全体を見ておくと、自分がどんな場面でトレードするのかがわかります。1分足は、一番短い時間軸のN波動で、上位足へ続くトレンドの最初の部分です。1分足のローソク足1本1本をよく観察することが、雑なトレードを防ぐことになります。

N波動の使い方はいろいろありますが、実践で使える理論です。活用してみてください。

 

2025年も、自分の収支、および役に立てるようなチャート分析や取り組み方を書いていきたいと思います。本年もよろしくお願いします。