ニューヨーク時間に利益を上げるために、トレンドフォローだけでなくレンジ相場も収益は上げられる、ということは前回書きました。そう考えた先週金曜日のユーロドルを見てみましょう。
15分足です。
Aが、22:30でニューヨークタイムですね。
アウトラインにタッチしてから反発しています。このような場面で逆張りができます。もちろんライン1本ではトレードできないので、上位足の流れは把握しておきます。いきなりチャート見てロング、なんてことはできません。月曜日からずっと1週間チャートを見続けて、取れる場面が分かってきます。
Aのポイントを1分足で見てください。
下降トレンドラインは、15分足で引いたアウトラインです。1分足だとほとんど水平になりますね。反発する前に、エンベロープのゾーン②まで下げています。1分足だけ見ていると、これから下降トレンドが発生するように思うでしょう。しかし、反発する前に最後にドカッと下げることは、相場でよくあります。こういう下げは、上位足で後から見ると、いわゆる下ヒゲになります。
ネックラインには2つの役割がありました。
・値を止める
・値を走らせる
最後の下げがきて、ネックラインにあたると反発するイメージでしょうか。知らない人が見ると、「上がるなら下げるなよ」って思いますよね。しかし、「上げるために1回下げる」のが相場です。皆が振り回されるポイントで、この下げがどちらなのか(反発のための下げか、下降トレンドの出始めか)、意識して見るようにします。
アジア・ヨーロッパ時間でトレンドが発生し、ニューヨーク時間でひと相場終っていると、トレンドフォローは難しいかもしれません。しかし、このような反転するポイントを見つけて、準備しておけば逆張りも可能です。
そもそも順張り、逆張りという線引きをして意味は無いのですが。順張りだからOK、逆張りだからNGという判断は良く無いです。値が上に走るポイントだからロング、下に走るからショートする、というだけです。見極めができていれば、ロングとショートのどちらでもいいですね。
相場は、レンジとトレンドに分けると、レンジの方が多いです。反転するポイントでトレードできるようになると、引き出しが増えます。特に、ニューヨーク時間はトレンドならトレンド、レンジならレンジというメリハリがあるので、トレンドとレンジどちらでも利益にできるといいですね。
ただ、その時期における流れはしっかり見ておきます。いつもレンジばかり狙っていると、レンジを期待して逆張りばかりするようになりますので注意しましょう。高値/安値の更新がニューヨーク時間になり、それが何日も続くこともあります。