逆張りスキャルピングの考えのベースは、オーバーシュートです。これを忘れてしまうと、オーバーシュートしないまま逆張りするようになるので、トレンドに逆らうことになります。ローソク足は伸びたら縮むので、伸びるまで待つというイメージです。
トレンドが出始めたとき、直近の数分の中でも、長いローソク足がでたとき(オーバーシュートした)は、大きなチャンスの一つです。チャートを見てください。
昨日の13時過ぎ、ドル円が106.00円を下抜けしたときのチャートです。
ブレイク時の逆張りはNGですが、そのあとは値幅が出るので、揺り戻しの戻し部分を狙って逆張りできます。 タイミングとして、Aのあとに、長いローソク足が出てます。Aはブレイク後のもみ合いで、上下どちらにいくか分からない状態です。ローソク足が短く、ゾーンと並行してじりじり下げているので、トレードしにくい部分です。
しかし、Aの次の陰線は長いローソク足ですね。エンベロープでも次のゾーン④に入っているので、チャンスです。ゾーン④に入ったからチャンスではなく、ローソク足が直近数本よりも長いからチャンス、と考えた方がいいです。移動平均線からより乖離した場面です。エンベロープが機能しているというより、ローソク足の習性が出現した、というイメージです。
次の場面も同じです。
最初に急騰し、その後じりじりと数分間上げるのですが、矢印のローソク足は、長い陽線になっています。これが、オーバーシュートという判断です。全ての相場が勝てるはずもなく、オーバーシュートが無ければ、特にチャンスもなく終わります。
相場はいろいろなパターンがあり、どんなローソク足になるかはわかりません。多少ルールは逸脱しても、基本である「オーバーシュート」を忘れなければ、トータルでは勝てるはずです。外側のゾーンへ到達したとき、もしくは、同じゾーンでも、移動平均線とエンベロープが急角度のときに安値(もしくは高値)をブレイクしたときは、長いローソク足が出ます。数分おきに安値(高値)を更新していくのが短期トレンドですからね。
エンベロープが全てではなく、N波動やオーバーシュート、ローソク足の長さなど、もっと相場に根付いている重要なことは忘れないようにしています。 インジケータだけ見ていると、相場が変わると勝てなくなるからです。