雇用統計が終わり、ポンドの不安材料も解消されたので、今週は動きそうな雰囲気です。特に、豪ドルは年初来高値を更新しています。雇用統計から今日のアジア時間の後半までに高値ブレイクしているので、ポジションの取り方が難しいところです。ニューヨークのクローズ前にポジションを持ってもリスキーですし、今日ロンドンタイムを待たずして全力でポジション取るのもリスクがあります。
しかし、下記チャートのように、ロンドンを待っていると、年初来高値をブレイクしてすでに上昇トレンドが発生しています。それだけ豪ドルが強い証拠なのですが、迷うのは、Aのポイントではないでしょうか。
個人的には、アジアタイム後半で一度押し目をつけてからロンドンでブレイクしてくれると、ストレスなくロングすることができます。なぜなら、押し目をつけるとチャートパターンが出るからです。しかし、今回は押し目無く、高値圏で数時間もみ合ってから年初来高値をブレイクしました。Aで安値を切り上げているので、これが三角もち合いといえばそうなのですが。
このようにチャートパターンが出る前に、ぐんぐんトレンドが進むことがあります。エントリーすると高値掴みするのが怖いですよね。そんなときは、打診エントリーが有効です。チャートパターン発生前に打診エントリーはやらない方ですが、年初来高値のような特別なポイントは別です。
打診で注意すべきことは、トレンド方向へポジションを持つことでしょう。下図は4時間足ですが、明らかに上昇トレンドで、移動平均線はパーフェクトオーダーですから、圧力は上方向です。
いつも書いているように、極論、どんなチャートであれ「FXは上か下かどうなるか未知数」です。ですから、損益率が大事なのです。早めに損切りできる場所で、もし利が乗ったらぐんぐん伸ばせる箇所にあれば、エントリーしてもいいでしょう。トレンド方向へエントリーすることで、利を伸ばすことができます。損切りだとしても、Aでは、ブレイクしなければ切るだけです。
これが、反落を見越してショートすると、逆張りになります。
もちろんチャートパターンがでたあとに、下がるポイントが発生すればショートしてもいいですが、年初来高値のレジスタンスラインに一回タッチしただけでショートするのは危険です。
たしかに、上にブレイクしたら損切りすればいいだけですから、ショートも間違いではありません。しかし、打診エントリーするなら、トレンド方向へ行なうのがいいでしょう。いつも逆張り方向へ打診エントリーしていると、それがクセになり、逆張りばかりするようになります。基本はトレンドフォローですから、打診エントリーもトレンド方向へ行なった方がいいでしょう。
自信はないけど、取りこぼしたくないからとりあえずエントリーする。という打診エントリーは、ダメです。これはポジポジ病で、根拠が薄いトレードなので、繰り返していると資産が減っていきます。そうではなく、イメージ通りだけど、エントリーにはまだ早い。というポイントですべきです。打診ですから、その後さらにポジションを増すのが打診エントリーの役割です。
トレンドフォローなら、打診エントリーをしその後にポジションを増すことができます。逆張りが絶対ダメではありませんが、打診した後のこともしっかり考えておくことが重要です。トレンド方向だと、打診した後のこともイメージしやすいです。