チャート分析 PR

ブレイクポイント比較

ブレイク狙いの順張りを行なうとき、注意すべき点があります。それは、「1度では抜けてこない」という点です。上昇でも下降でも同様です。

チャートを見てみます。ポンド円の1分足です。

上にブレイクするまでに、三角もち合いになっているのが分かりますね。レジスタンスラインができたら、それをブレイクするために、徐々に安値を切り上げて三角ゾーンを作り、持ち合いのはじっこの方までローソク足が進んで、いよいよ行き場を失ってブレイクする、という流れです。

レジスタンスラインを2回目でブレイクすると考えるのではなく、何度も跳ね返されて3回・4回・5回と反落し、その間にもち合いを形成します。上昇トレンドのときは、ローソク足の下側を見る、という事を覚えていますでしょうか。

高値をさぐるときは、ローソク足の下側(安値)をみることも大事です。このポンド円の、安値切り上げ三角もち合いからのブレイクは、一番の典型的なブレイクパターンです。また、ブレイクはダマシがありますので、それも想定しておかなければなりません。時間帯や、経済指標、他の通貨ペアも同様にブレイクしそうかなど、総合的な判断が必要ですね。

ドル円の5分足です。

画面に収まりきらなかったので5分足にしていますが、上にブレイクする根拠がいくつか重なっています。ブレイクしてトレンドが継続していて、自然なチャートです。

オージー円の1分足です。

ちょっと難易度が上がりますね。水平ラインではなく、角度のあるチャネルラインのブレイクです。いわゆる、フラッグ型です。高値をブレイクしているにもかかわらず、すぐに反落して徐々に高値を切り上げていきます。水平ラインをブレイクしても反落した場合、このチャネルライン型の可能性も考えてみることです。

ユーロドル1分足です。

三角もち合いからブレイクしたと思ったら、ダマシとなり、さらにレジスタンスラインをはさんでモミ始めています。これは、レジスタンスラインのすぐ上に、強いレジスタンスとなる価格帯(1.1350)が控えていたからです。こちらの方が意識されて、何度か反落してからブレイクしました。

同じ日でも、いろいろなパターンがあるところが面白いですね。どのパターンでも、ライン1本だけで判断してトレードするのではなく、根拠は2つ以上持つと良いです。ブレイクポイントに来るたび、順張りをしていては、勝率がもの凄く落ちて、スプレッド負けします。先週からの私の負けが、まさにこの負けパターンでした。順張りは、逆張りと違って、数秒でかなりのpipsが取れます。1度で抜けることを期待してエントリーするのではなく、しっかり待ちましょう。