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チャネルライン引きの実践

トレンドラインの引き方は、トレーダー毎に異なります。正解がありませんから、相場にて自分で確かめるしかありません。引いては消し、これを繰り返します。今のようにトレンドが発生していると、とても練習になります。自分がどのようにラインを引き、どこでエントリーとイグジットをしたのか。これを強く意識すると、経験値になります。

現在のポンド円を見てみます。
2週間ほど上昇トレンドが出ています。トレンドの出始めは、下記のA~Fを起点にしてトレンドラインが引けました(これが正しいわけではありません、自分がラインをもとにトレードできるかが重要です)。

ちょっと気になるのが、移動平均線とラインの角度が違うことです。移動平均線はもっと急角度なので、今は下記のように合わせるといいでしょう。

トレンドが次の段階に入り、A~Eを起点にして引くのがいいかもしれないですね。トレンドは段階的に高値と安値の切り上げ方を変えるからです。大きなひとつのトレンドがあったとしても、その中の小さなトレンドは、「速度」「値幅」を変えてきます。

ただ、上記だとチャネルラインが小さいので、しっくりこないかもしれません。ライン引き全般に言えることですが、迷った場合は、大きな流れを捉えるようにしています。そうすると、起点が最高値と最安値になるので、値幅のあるチャネルラインになります。また、長期移動平均線が水平になっている箇所の合わせるのがコツです。

現在の大きな流れが分かりました。

長期移動平均線にラインを合わせ、最高値にアウトラインを合わせます。
次は、トレンドの発生ポイントをチェックします。トレンド発生時にどんな特徴があるのか調べます。カウンタートレンドラインを引くと、ブレイクしたポイントがわかります。

「トレンド→もみ合い→トレンド回帰」
この繰り返しですね。

現在は、チャネル上段でカウンタートレンドラインをブレイクするかどうかのポイントです。カウンタートレンドラインを上抜けたからといって、トレンド回帰するわけではないので注意が必要です。もしトレンドフォローするなら、どのようなイメージを持てばいいでしょうか。これが一番重要です。イメージは、下記のチャネルです。

上昇トレンド発生中といっても、高値をぐんぐん更新する場面は、意外と少ないものです。トレンドを強める場面は、チャネルが細く、急角度ですね。大きなチャネルは幹で、細いチャネルは枝です。

※1本の木は、数々の枝によって構成されます。デイトレードとスキャルピングは、枝でトレードします。スイングトレードは、枝は気にせずに幹をとらえる感じでしょうか。

ですから、これから上値を更新するとしたら、同じようなチャネルになるとイメージできます。トレンドが出るとこういう細くて急角度のチャネルになるのですから、それが、どの時間帯で発生するかだけにフォーカスすればいいです。もちろん高値ブレイクしたときの話です。反落して急落もありえます。今回は、上昇の場合のイメージです。

トレンドフォローは、アジア、ロンドン、ニューヨークのうち、どこかで数時間のトレンドに乗ることが大切です。まずは、細くて急角度のチャネルをイメージするだけでも、エントリータイミングが絞れそうですね。私の場合は、ロンドンかニューヨークで、この細くて急角度のチャネルをいつもイメージしているので、トレードが楽に感じます。勝てるかは別の話で、トレードそのものが気疲れしないということです。疲れないから継続できるものです。