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クロス円をトレードする時の判断

ポンド円、ユーロ円、豪ドル円のようなクロス円は、スプレッドが広くて難しく感じるかもしれません。クロス円は、ドルストレート2通貨の掛け算ですのでドルストレートの値動きに左右されます。

そこで、ドルストレートとクロス円が同時にエントリーサインが発生した時に、
どちらをトレードすべきかについて、値幅とスプレッドの割合で計算してみます。

画像をご覧下さい。

ドル円が膠着している時にユーロ円とユーロドルが上昇しましたので、比較環境としてはいい場面です。ユーロドルのスプレッドが0.5、ユーロ円のスプレッドが0.7だとします。ユーロドルは、スプレッドを含めて5pips取るのには、ローソク足の天井から16.06%下落が必要です。

ユーロ円は、スプレッドを含めて5pips取るには、14.54%の下落が必要です。変動率だけで計算すると、ユーロ円の方が取りやすい事が分かります。しかし、当然いつもではなく条件があります。クロス円の方が値幅を出していて、エンベロープのゾーンも同じか外側にある事です。

この条件を満たすには、ドル円とユーロドルが逆に動いていない事ですね。チャートのように、ドル円が全く動かずにユーロドルのみが動いている時に発生したサインであれば、ユーロ円の方がpipsは取りやすいということになります。逆にも動きやすいという事になり、利食いと損切り幅も変更しなければならない事、エントリー後にドル円が動いたら、ユーロドルとの比較だけでエントリーした根拠がなくなる事、値動きや好き嫌い、苦手意識などいろいろありますので一概には言えません。

しかし、観察しているとこれはユーロ円の方が明らかにpipsは抜けるという場面はありますので、そこを取りこぼさないために、常日頃から観察しておく事がお勧めです。そして、週に1回とか100回に1回位とか、たまにはクロス円もあえてトレードしてみるといいと思います。常にドルストレートのみ、常にクロス円のみではなく、その時に最もパフォーマンスが出やすい通貨を選択するという心掛けです。個人的にですが、多通貨をやるとトレードが楽しいです。