チャート分析 PR

迷ったらルールに従う

トレードでは、「値が止まる箇所」「値が走り出す箇所」で行なうことが大切です。この2つの場面は、方向性が定まるからです。上か下かのイメージがしやすく、損益率がよくなる局面でもあります。

昨日の記事では、ポンドドル、ポンド円、ユーロ円のチャートを見ました。サポート帯を同時にブレイクする可能性について触れましたが、実際に、ニューヨーク時間にサポート帯にタッチしました。どのような組み立てをすればいいか、考えてみましょう。

ポンド円で見てみます。
まず、日足で復習しておきます。

Aの箇所です。
このAは、149.10円と149.00円というストップロスがあり、強いサポート帯でした。

5分足で詳しく見てみます。

149.00円を一瞬下抜けたのは、ロンドンフィックスの24時でした。
このとき、ロングかショートどちらかのポジションを取っていいでしょうか? アジア→ロンドンと、高値→安値ついてきたので、Y波動です。テクニカル的にはいったん反発し、戻りをつけて助走をつけてから下抜けるのが基本です。しかし、24時の時点では、判断がつきませんね。反発も下ブレイクもどちらもあり得ますが、チャートで判断することができません。ですので、ポジションは持たずに様子見するのが個人的な見解です。

ロングにせよショートにせよ、ポジションを持つには、「チャートパターンができてから」です。これがルールなので、チャートパターンが24時の時点で形成されていないため、様子見が原則です。Y波動をチャートパターンとみれば、反発の可能性がじゃっかん高いためロングです。しかし、時間的にポジションを持ったら持ち越さなければならないので、24時を過ぎて新たにポジションを取るまでもない、という判断です。(24:10ころエントリーするか相当迷いました)

どんなトレードをするにせよ、勝ち負けや機会損失を語るにせよ、「ルールに従ったのかどうか」がトレードの原理原則です。勝ったから正しいのではなく、ルールに従ったら負けトレードでも正しいのです。まずルールを作り、その通りに日々トレードすることが何よりも大切です。そうすれば、淡々と毎日トレードできるものです。それが正しい検証につながり、さらに強固なルールになっていきます。

エントリーするとき、迷いが生じたら、「ルール通りならポジションを持っていいのか」と問いかけてみてください。答えは自分でわかるはずです。トレードのルールは本当に大事です。