相場は、ファンダメンタルで動き、テクニカルで止まることがあります。今がそうなのでしょう。それがトレンドになるためには、売買が入り続けなければなりません。円買いなら、それがずっと継続する必要があります。そのためには、ファンダメンタルで動いたものが、テクニカルへ移行しなければなりません。最初はファンダメンタルで動き、本物のトレンドのなるにはテクニカルにバトンタッチするものです。
ポンドを見ていると、現在はテクニカルでピッタリ止まっています。
まず、ポンドドルの日足を見てみます。
三角もち合いです。
これは、9/15に引いた三角形をそのまま残しています。Aで下抜けるかどうか、注目ですね。直近2営業日は、ファンダメンタルで下げましたが、テクニカルで止まったといえるでしょう。
ポンド円も、強いサポートラインで止まっています。
昨日のニューヨーククローズで、しっかりと止まっています。ファンダメンタルで下げ、テクニカルで止まっています。
ポンドは、どちらも強いサポートにタッチしています。さらに、ユーロ円を見てみると、同じように強いサポートラインで反発しています。
このように、クロス円ならクロス円で、違う通貨ペアなのに節目が同じ時間で意識されている場合、それが突破されると大きく動く可能性があります。ポンド円もユーロ円も、強いサポートラインです。これを下抜けると、ポンドもユーロも売られ(円が買われる)、連鎖してオージー円も下げるなど、とにかく同時多発的に暴落します。どの通貨がトリガーになるかわかりませんが、トリガーがいろいろな所においてある状態です。なぜか、強いサポートラインまではバラバラに動き、そこでもみ合って他の通貨ペアが追い付いてくるまで、足並みをそろえる印象があります。
2015年のチャイナショックのときも、一つの通貨ペアがサポートラインを下抜けるのではなく、どのクロス円も足並みをそろえてサポートラインを突破した記憶があります。どの通貨ペアも、これを下抜けたらヤバそうだ、というネックラインがそろった状態です。オージー円、ポンド円、ユーロ円が暴落し、順番にスキャルピングしていました(ドル円は覚えていません)。
このあとの値動きはわかりませんが、異なる通貨ペアなのに、強いサポート帯が同時にあるとき、抜ける時は一気にブレイクするので注意しておいた方がいいです。よほどの事が無い限り、暴落はそうそう起こることではありません。しかし、上記チャートのように、何度も反発している強烈なネックラインが出来つつあるので、それを抜けた時の反動は大きくなる、という注意は必要です。ファンダメンタルの材料とテクニカルの方向性が一致したときが、一番激しく動きます(昨日まではファンダメンタルだけでした)。それを踏まえ、ロングかショートか、数時間単位のトレードを組み立てるイメージをしています。