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ドル円とユーロドルの値幅

クリスマスでほとんどの業者が休みの中、ポンドドルやドル円が暴落したという話があります。ドル円は300pipsほど暴落。ただ、国内業者やMT4含め、プライスがない日だったので暴落は無かったことになっています。

今日のオープンで大きなギャップ(窓)はありませんでしたが、相場が薄い時に急落を仕掛けてくる機関がいることが思い起こされます。その影響か、年末に向けての調整なのか、今日のアジアタイムは動いていますね。今年と同じように、年始の暴落は意識しておいた方がいいかもしれません。

個人的には、年をまたぐポジションは持ちません。暴落を期待してショートを持つトレードも、普段と違うやり方なのでしません。普通の相場で、いつも通りのトレードをするようにしています。

さて、今年のドル円を振り返ると、1985年以降で最も値幅の小さい年になるようです。取引高が世界でナンバー1だったユーロドルも、今年はドル円よりも値幅が無かったです。むしろ、ユーロドルが動いてません。

《2019年の値幅》
ドル円:790pips
ユーロドル:690pips

過去の値幅を見てみましょう。
リーマンショックが落ち着いた、2009年から20012年の値幅です。
まず、ドル円です。

2011年から2012年は、あまりにも動かず、ほとんどトレードしなかった記憶があります。ドル円は、今のメキシコペソ/円のような通貨ペアとして捉えていました。普段は全く動かず、何かあると上ヒゲや下ヒゲが出るという、デイトレード向きではない通貨ペアでした。

今年は、1985年以降の最小値幅ですが、レンジ内ではよく動いたのではないでしょうか。最小値幅といっても、それは高値と安値の値幅だけです。この値幅内で上下に乱高下していれば、それはトレードとしては「対象になる」通貨ペアです。

週足レベルの長期トレンドが出ないだけであって、15分足レベルでは程よくデイトレードはできます。それでも、スキャルピングはできないことは確かですが。

続いて、ユーロドルの週足を見てみましょう。

今年の値幅が700pips以内です。
ドル円よりも、差が激しいですね。2009年から2012年は、ユーロドルとユーロ円のスキャルピングで、稼ぐことができました。ドル円は、専業トレーダーになるまで、ほとんどトレードした事が無いくらいでした。

長年やっていると分かりますが、1年~2年で、通貨ペアの値動きは相当変化します。過去稼いでいた通貨ペアが、同じやり方では稼げない通貨ペアになっていることに気付かないと、いつの間に勝てないトレーダーになってしまいます。

今の考えは、デイトレードが基盤です。

そこから、相場によってスキャルピングとスイングトレードに発展させる、というイメージです。デイトレードだけでもOKですが、スキャルピングだけはNG、スイングトレードだけもNGです。NGというのは、勝てないということではなく、基盤として脆弱ということです。トレードになる日とならない日の差が激しすぎて、生計を立てるための基盤にはならないという意味です。

資金を減らすことだけは、避けたいですよね。
リスクを取ってリターンを求めるトレーダーもいますが、それは本業で稼いでいるとか、すでに何億も稼いで余裕資金がある、などです(そういうトレーダーほどメディアにでてきます)。これから資産を築くためのトレードではないので、自分の生活環境と照らし合わせて、現実的な運用をすべきです。他のトレーダーが稼いでいるから自分も稼ぎたい、と考える前に、どんなトレードが現実的かを考えるべきです。