チャート分析 PR

どこに着目するかが重要

FOMCが終わり、方向性が出てほしいところです。
相場はテーパリングを織り込んでいますが、その期間に驚かされます。「1年以上先」の予定まで織り込んでいることです。1年後に金融市場がどうなっているか、それどころか自分が何をしているかなど、わかりません。それでも、ポジションを取りたい投資家が、今後のファンダメンタルを先に織り込みに行くのがマーケットの原理なのでしょうか。コロナが蔓延する前、こんなに先まで織り込んでいたか、正直、思い出せません。織り込みできないマーケット環境だったからこそ、2017年あたりまで乱高下していたのかもしれません。

ドル円は、同じネックラインで止められています。
下記、4時間足です。

FOMCが終わって3度目の上値トライとなります。
右ショルダーでは、きれいに止まりますね。このような、トレードするときに目安となる「価格」があると、やりやすいです。

ローソク足にラインを引く。
とても単純ですが、「価格が走り出す」「価格が止まる」ポイントを見つけることが重要です。その「価格」をあぶりだすための、チャート分析方法です。

ところで、チャート分析をするにあたり、インジケーターは何を使っているでしょうか? そもそも、自分が何の種類のインジケーターを使っているか、理解しておかなければなりません。2つに大別すると、次になります。

①価格そのものを見る
②期間を指定して比較する

①は、ローソク足をチェックし、ラインを引いてサポートやレジスタンスを見つけることですね。価格が主体です。ドル円なら、上記チャートで引いたネックラインです。移動平均線もこれになります。価格の平均を見ます。

一方、②はオシレーター系のインジケーターを思い浮かべるとわかりやすいです。下記は、RSIとストキャスティクスを出しました。いわゆる、チャートの下部に表示するインジケーターです。

これは、期間を指定し、「〇〇期間」の中で、今の価格がどの位置にあるか(高いか安いか)をグラフで表示します。○○期間で「比較」をします。右ショルダーとかネックラインは加味せず、シンプルに比較です。上記ABでは、買われ過ぎのシグナルが出ていますから、ショートすれば勝てるポイントです。○○期間内では買われ過ぎなので、そろそろ下がる可能性がある、ということです。もちろん「レンジ想定」での話ですが。

私の場合は、ローソク足からチャートパターンを発見し、さらに移動平均線やラインを活用して「価格」を主体に分析します。根底にあるのは、ダウ理論・グランビルの法則・エリオット波動という価格の推移法則であり、テクニカル分析の基礎です。

逆に、オシレーター系をフル活用できていない状況でもあります。何が正解というものはありません。ただし、自分が「何に着眼してトレードしているのか」、これを理解しておく必要はあるでしょう。

相場において、「どこに着目してポジションを取るか」というプロセスは、極めて重要です。自分はマーケットの何を見ているのかを、必ず確認しておきましょう。全ての分析方法を使うことはできませんから、「何に特化するか」になります。