トレードスキル PR

スキャルピングは片張りにしない

デイトレードをするときは、
その通貨ペアのトレンド方向がどちらか、意識的に見るようにしています。トレンドフォローが原則だからです。逆張りはあまりやりません。一方、スキャルピングの場合は、短期トレンドが重要です。N波動の形を意識しています。また、移動平均線の傾きや乖離を見ると、逆張りもできます。

通常の値動きでは、移動平均線から乖離すると、どこかで反転します。
その反転するポイントをチャートで見つけます。チャネルやフィボナッチなどのラインを引くとか、私の場合はエンベロープを使ったりします。下記は昨日のニューヨークのポンドドル1分足です。

 

通常の相場では、移動平均線から乖離したAやBでは、反転します。
これは確率が高いです。ただし、あくまでも通常の相場です。昨日はロンドン時間に、ヘッドラインで動きました。ヘッドラインはファンダメンタルを伴っているので、内容によってはどこまでも移動平均線から乖離します。

その時の1分足です。

Aまでヘッドラインで上昇しました。
1.1200はストップがあったのですが、何本も反落するものの、安値を切り下げず6本で上抜けしました。ヘッドラインで、かつストップがあるときは、要注意です。通常の相場なら、一回でストップを上抜ける可能性は少ないでしょう。少なくとも、上記のような値動きにはなることは少ないです(実際はわかりませんが)。

100pipsも離れたストップロスがある場合は、1回ではブレイクしないのがテクニカルです。

ただし、今回はヘッドライン相場です。
Aの上には、1.1230あたりにもストップがあったと思いますが、これも突き抜けています。ヘッドラインという通常ではない相場なので、いつも通りのトレードをしていると勝てません。この判断ができればいいのですが、そう簡単ではありません。準備できるのは、やはりストップでしょうか。ストップをブレイクすると、逆張りからドテンして順張りにするくらいの切り替えが必要です。

また、Aまでの間にN波動の形がありません。
これではA時点で、この先のイメージがわきません。(実際にトレードしていても、イメージがわきませんでした。)

片張り(ロングだけ、ショートだけ)ではなく、同じトレンドでも順張りも逆張りも(ロングもショートも)入れるのがいいのでしょう。これは、普段からやっていないとできないと思います。短期トレンドが出た時、ロングとショートをバランスよくスキャルピングする。これが理想です。

そうすれば、片張りで大損する可能性が低くなります。
短時間で、ロングもショートもできて利益になるのは、スキャルピングだけです。時間軸が長くなるほど、逆張りは危なくなります。逆張りはスキャルピングだからできるのだと思います。

ロングすると、下がるのではないかと思ってしまいます。かといってショートすると、今度は上がるように見えるのが心理です。片方の目線ではなく、いつでもドテンできるくらいの意識で見るようにはしています。