トレンドフォローにおいて注意すべき点は、エントリーしてから「トレンドが出なかったとき」です。トレンドフォローのデメリットでもあるのですが、トレンドフォローは「高値掴み」をする可能性があります。
また戻ってくればいいのですが、トレンドが終わってしまうと、もうエントリーポイントには戻ってきませんから含み損は大変なことになります。
直近のユーロオージーで見てみます。
下記は4時間足です。Aのポイントが上ヒゲになっています。
移動平均線はパーフェクトオーダーですし、レジスタンスラインをブレイクしていますから、Aでいよいよブレイクして上昇トレンド、という判断をしてしまいそうです。しかし、教科書的な上ヒゲ。ネックラインを一度はブレイクしていますから、ロングしたくなる気持ちも分かります。
ここを5分足で見てみましょう。
ブレイクし、すぐに急落したのではなく、3時間ほどネックラインより上にありました。その後急落していますから、ロングを持っていたら、損切りしないと含み損はみるみるうちに拡大していきます。
これをダマシだとすると、防ぐ方法はあるのか? ということになります。
私は、防ぐ方法はないと考えています。結果的に上ヒゲになったのであり、ブレイクしてそのまま上昇トレンドになっていた可能性もあるわけです。
ネックライン付近では、このようなダマシはたくさんありますから、数あるうちの一つに過ぎないと考えるのがいいでしょう。そのまま上昇すれば、次の押し目でロングすればいいだけです。ロングした後下げたら損切りするだけです。この損切りができるかどうか、が大切です。ブレイクアウトのトレードは、このヒゲに注意しましょう。
さて、ユーロオージーの日足を見ると(下記)、陽線が3本出たあとに陰線が3本になりました。もみ合いの中でも、3本の陽線が目立ちます。
だからといって何かあるわけではありませんが、日足のローソク足だけでいろいろと考えるのは、チャート分析の基本です。この基本である日足ローソク足から、細かくみていくようにしています。次に4時間足や1分足はどうなっているか、など下位足に向かって分析できます。
日足陽線3本と陰線3本を15分足で見ると、半値押しが意識されそうです。
今はAB間の38.2%ですが、50.0%より下に抜けてしまうと、またレンジに戻ります。50.0%より上で上昇し、Bの高値をブレイクしにいけば、今度は抜けるかな、というイメージはあります。
特に15分足見るとわかりますが、日足陽線3本の箇所で上昇トレンドのときは、半値より下へいくことが少ないです。押し目があると1日のうちのどこかで買われるので、ニューヨーク後半までに高値更新しています。アジアに高値つけても、そのまま上げることはなく、ロンドンまで押し目つけてニューヨークにかけて上昇トレンド、という流れが多いです。ですから、トレンドフォローをするときは、なるべくロンドンからエントリーするようにしています。