トレードスキル PR

勝てるチャート、負けるチャート

トレンドにはいろいろな種類があり、相場では、同じトレンドは二度とこないと言われます。似たようなトレンドはあっても、全く同じものはありません。種類には、次のようなものがあります。

①値幅
②角度
③長さ
④押し目や戻り方
⑤高値/安値切り上げ/下げ

トレードで利益を上げるには、トレンドの中で戦うことが大切です。①~⑤を意識し、今がどんなトレンドになるのか考えます。

2月の相場は、ドル円クロス円ともに下落基調でした。途中で大きな戻りはありましたが、上昇トレンドではなくあくまでも戻りの範囲です。自分のトレードを振り返ってみると、トレンドが発生したときにトレードしていると勝っています。レンジだと負けることが多いです。これは顕著で、『自分が勝てる土俵はトレンドのみ』と認識しています。

たとえば、次のようなN波動のチャートが勝てるトレンドです。

あるいは、下落の波が規則的なチャートです。

高値の切り下げがあり、徐々にスピードを上げていくトレンド。

このようなチャートは、戻りがあってトレードしやすいです。もちろん、今から発生するトレンドが、上記のチャートになるなどわかりません。あくまでも結果論です。こういうチャートをイメージし、そうなり始めたらしっかりエントリーすると、損益はチャート通りに後からついてきます。

一方、勝てないチャートが次です。負けるジグザグのもみ合いチャートです。トレンドが発生することなく、高値と安値をブレイクする寸前で反転するので、順張りでは損切りが多発します。ボラティリティが高いので、トレンドが発生しそうな気がしてしまいます。

また、次のようにブレイクしてからくるっと反転し、Y波動になるパターンです。これはブレイクからのトレンド発生を期待してしまうので、高値づかみ、安値づかみしてしまう形です。

こうなるのも結果論ですが、イメージ通りのチャートにならなければ損切りして様子見すれば良いだけです(それが難しいのですが)。次のトレンドを待ちます。実践では、いろいろなトレンドとレンジやもみ合いが混在しますから、チャート分析をしておかないと値動きに振り回されるだけになってしまいます。

そして、トレンドが発生した時に、いかに利益を確保しておくかが大切です。負ける相場もありますから、トレンド時に利益を出しておかないと損切り貧乏になります。取れる時に利幅も回数も稼いで貯金をしておくと、その後に負けてもトータルで利益が残ります。そのためにも、どういう相場が得意なのか、あるいは苦手なのかを認識しておくべきでしょう。

まずは、トレンドが発生するたびに、今回はどんな種類だったのかを分析しておくと良いです。