今日から、トレード結果以外のブログもアップしていきます。チャート分析や、トレードするうえで必要だと思われる知識や気付きなど書きますので、参考にしていただければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
今日は、「ナンピン」について。
私は、ナンピン否定派です。トレード履歴を見て、ナンピンしてますよね? と聞かれる事があるのですが、これは数秒~数十秒範囲での分割売買です。
エンベロープのゾーンが外側にいって値幅が大きくなると、当然ブレ幅も広くなります。最終的にプライスが進む方向への視点は合っているのに、だましに引っかかって最悪なポイントで損切りするのを防ぐためです。もし分割エントリーする場合は、予めエントリーする個所をだいたい決めています。
逆行して損切りして再エントリーするよりも、分割エントリー方法の方が全然儲かります。ナンピンと言われればナンピンですが。枚数を落として分割してエントリーする、約定力を上げるための分割売買とは違います。いつも、分割売買とか言ってもどうせ分からないだろうな~と思い、ナンピンはしません、と言い張っています。
※超短期の分割売買ですが、分かりやすくするために以後ナンピンと言います。
駄目なナンピンとは、「ポジションを保有している根拠がなくなったにも関わらず含み損を救うための平均建値変更」
つまり、損切りしなければならないポイントで新たにポジションを建てること。
ナンピンをしてお祈りに変わってしまうわけです。
損切りか増し玉か真逆の注文をとるわけですから、ここが運命の分かれ道であり、エントリー根拠がなくなった時にさらにポジションを持つ、これが駄目なわけです。スキャルピングにおいて、何十分・何時間も保有する事はありません。だから、致命的な大損もありません。同じナンピンに見えますが、根拠と前提は全く違うものです。
逆行したら絶対に損切りして下さい。
なぜなら、損切りができないとナンピンなど絶対に成功しないからです。ロスカットとは、基本中の基本です。これが出来ないとお話にならないのです。
トレードでは覚える順序がありますね。まず、損切りでできるようになってからナンピンができるようになります。ナンピンを最初に覚えて次に損切りができるようになる事はありません。ナンピンを最初に覚えると、大損して資金の大半を失います。その時に順番が間違っていたと気付くでしょう。この順番を意識した事ありますでしょうか。かと言って、ナンピンせずに逆行してすぐ切ると損切り貧乏になる、よくある事です。
勝てない人を見ていると、ナンピンをするなら常にナンピンをする、ナンピンしないなら絶対にご法度とする。どちらかに決めようとする傾向があるようです。トレード手法にもよりますが、スキャルで上手い人は相場により損切りをするし、ナンピンもする人が多いようです。
使い分けができて、その時の相場で最も適したポジショニングを取るのですね。
両方できるようになると、トレードがかなり楽になると思います。「楽」とは、楽をして勝てるのではなく、ブレに惑わされないのでより期待値に近いトレードになる事です。つまり、収支が右肩上がりになりやすくなります。また、ナンピンをするポイントは、相場の仕組みを分かっていなければなりません。値動きの仕組みです。これは手法とは関係なく、為替特有のものです。
これを理解した上で、手法とかポジションの取り方がでてくるのですよね。ひとつのポジションを取るには、事前準備が9割、エントリー後の判断が1割程度です。エントリーするまでに、しっかりと準備していますでしょうか。
実は、エントリー前に結果はほぼでているのです。だから大きなロットでエントリーしても怖くないのです。ロットが張れないトレーダーは、事前準備などせずに今現在の値動きしか見ていないからいつまで経っても自信が持てずにロットが張れないでいるのです。
話を戻しますと、損切りができてこその(時間的に短い)ナンピン(=分割売買)となります。