トレードスキル PR

利益確定はゆとりを持たせる

トレードでは、エントリーポイントだけでなく、イグジットするときも迷います。
イグジットには、「損切り」「利益確定」の2種類があります。エントリーする前は、損切りポイントと、利益確定のポイントを決め、それを守ることが重要と言えます。

ただ、これは理想であっていざ実践すると守れません。何年トレードしていても、これは変わりません。感覚でイグジットしていることが多いです。

昨日のユーロドルで見てみます。
15分足です。

15分足では、発見しやすい上昇トレンドです。
Aをブレイクしたとき、値幅が取れます。この値幅の2倍をイグジットの目安とすると、Bがイグジットポイントです。しかし、Bまで待てるでしょうか。私だと待てません。Bの手前で利益確定するでしょう。いつもチャネルラインを引いて値幅を取り、2倍を目安にします(もちろんイグジットの目安は無数にあります)。しかし、ホールド時間が長くなりそうなら、「適当に」利益確定します。

適当と言っても、目安を決めてエントリーしたので、ノープランではありません。理想はBまで、というプランを決めてエントリーするからです。

しかし、イグジットを考えないままエントリーすると、ただの適当なトレードになります。ですから、あらかじめイグジットポイントを決めることは、必要な作法です。それを守るかどうかは、また別ということです。ホールド中に状況は変わりますし、「メンタルの影響」が一番大きいかもしれません。含み益から含み損になるのが耐えられないなら、イグジットしてもいいでしょう。ホールド中のメンタルは、意外ときついものがありますし、コロコロ変わりますよね。

理想は、エントリー前に決めたポイントで機械的にイグジットする。
しかしこれは現実的ではありませんから、実践では「ある程度適当に」なります。適当というより、相場観でしょうか。これは悪いことではありません。それでもお金が減るようなら、損益率が悪いか、本当に適当すぎるのか、どちらかでしょう。または、エントリーポイントそのものが悪いなど。どちらにしても、改善の余地はあります。毎日理想通りのトレードをするのは無理ですから、感情を入れながら、回数を重ねるしかありません。

ただ、理想のイグジットポイントを考えないままトレードするのは論外です。
理想のイグジットを決め、どのようにレートが進んでいくのか観察する姿勢は大切です。

スキャルピングだと、イグジットに到達するのが早いので、損切りも利益確定も決めやすいです。これは超短期売買のメリットです。あまりイグジットに集中しなくてもいいです。その反面、気軽にトレードしてしまうのも事実です。ただ、回数が多い分、損切りをちゅうちょして含み損が膨らんだときの代償が大きいです。

では、どうすればいいでしょうか。
考え方は、シンプルです。損切りは何も考えずにおこなう。エントリー前に決めておくことが必須です。これを守るだけです。利益確定は、決めていたポイントで行なわなくてもいいのではないでしょうか。そのときの気分や値動きで決める。どちらにしても勝ちトレードですから、バッファーを持たせてもいいのでしょう。「今回は利幅伸ばしてみよう」「ここからはトレーリングストップ入れてみよう」「もういいや利食いする」、どれも正解です。

損切りは杓子定規に、利益確定は杓子定規ではなく遊びを持たせる。そうするとトレードが楽になります。もちろん人によります。