トレードスキル PR

相場はファンダで動くのか

相場は、ファンダメンタルで動くのか、それともテクニカルなのか、チャートを見ながら考えることがあります。どちらも影響していることは間違いないでしょう。トレードで利益を上げるには、影響を与える場面を探り、「どちらを使うか」が大切です。

ドル円は、先週の水曜日22時30分の12月米小売売上高(CPI)が予想を下回り、大幅なドル売りになりました。ドル円は、そのときから下降トレンドが発生しています。

チャートを見てください。
①の部分です。

このチャートだと、CPIが出てから相場が動いたので、①はファンダメンタルが先導したといえます(下降トレンドのきっかけが経済指標になった)。

では、先週の金曜日である②や③はどうでしょうか。②は、経済指標の結果によりドル円が下落、③は米長期金利上昇と株価が底固いからドル円も上昇、とヘッドラインで出ていました。どちらもファンダメンタルです。

しかし、本当にファンダメンタルだけで相場が動いたのかは、確認のしようがありません。米長期金利や株価だけでドル円が動くとも思えません。そもそも、下降トレンドのときは、悪い情報だけ過剰に反応するため、②の部分は落ちるべくして落ちています。ただ、それも偶然かもしれません。かといって、テクニカルで動いた説明はできません。

このように、ファンダメンタルかテクニカルかは、決めることができません。ファンダメンタルが先導することも、テクニカルが強烈に機能することもあります。大切なことは、機能しそうな場面を探し、その局面だけポジションを持つことです。

個人的には、ファンダメンタルで利益を上げるのは、極めて難しいと考えています。できない理由は、マーケットが大きすぎて個人が「情報に追いつく」ことは不可能だからです。トレードで重要視していることは、事実を確認してからエントリーすることです。上記チャート①②③どれにしても、動いた、という事実を確認してからトレードしれば、利益は出ます。我々トレーダーがやるべきことは、値動きを予測して「事前に」ポジションを取るのではなく、「動いた後」にエントリーすることです。

とはいえ、ファンダメンタルで利益を上げているトレーダーはたくさんいますから、私ができないだけなのでしょう。